【イベントレポート】NMMコミュニティ マンスリーMeetUp 「MusicTechRadarVol.1」

今回は、私が運営しているニューミドルマン・コミュニティの月一のイベントのレポートを書きます!

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【イベントレポート】NMMコミュニティマンスリーMeetUp 「MusicTechRadarVol.1」

 

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月1回のニューミドルマン・コミュニティサブスクリプション・音楽ストリーミングのサービスが世界に遅れること7-8年、日本でもやっと定着しつつある近年、改めてSpotifyに注目した。

2008年スウェーデンでサービス開始したSpotifyは、インターネット時代が到来、複製可能、違法ダウンロードの横行により従来のCDを中心としたエコ・システムが崩れた音楽ビジネスにおいて、新たな仕組みに立て直す動きをリードした。2010年代「スマホ

SNS」時代に、サブスクによる音楽経済のV字回復はSpotify無くして語れないと思う。そして、デジタル化により急速に変化が続く社会、作り手と聴き手の双方が快適な音楽体験の追求においてもSpotifyは常に半歩先をリードしている。

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NMMは2014年スタート以来、Spotifyを数多く取り上げてきた。リニューアルした毎月のイベント「MusicTechRadar」の一回目として、昨年末、Spotifyを退社された松島功さんにゲストに来て頂き、サブスク、Spotifyの現状、そして最新の動きの話を聞いた。

3月14日(土)於:朝日新聞メディアラボ渋谷
https://musictechlader202001.peatix.com/

特に興味深い話としては、プレイリストの新しい動きについての話だ。
Spotifyには、Spotifyスタッフやユーザーによる、編集された(editorial)プレイリスト、そして個々の利用者の聴取データに基き、アルゴリズムによって、そのユーザーの趣向に合わせ自動で作成された(Personarized)プレイリストの2種類がある。新しい第3のプレイリストとも呼ぶべきものは、編集されたプレイリストでありながら、聴く人によって曲目や順番が変わるという、Personarized editorial Playlistsと呼ばれる。人力とAIの融合のようなものである。サブスクが「月額聴き放題」のおトクで便利なサービスといったイメージのはるか先を行く、新しい音楽体験を次々生み出す進化するツールであることを思い知らされる。

 

他にもサブスクに関する、ためになる話が沢山あり、また、参加者から多くの質問に答えて頂いた。ここでは紹介しきれないが、当日参加者とNMMコミュニティ会員の方には、音声記録を提供しているので、興味のある方は是非そちらをチェックしていただきたい。

 

今回のイベントでは、同じく元Spotify、現マーリン・ジャパン代表の野本晶さんや、元エイベックス・マネジメント社長の伊東宏晃さん(現Teabridge Production代表)といった、ニューミドルマン養成講座の時代より、何度も講義に来てくださった心強いサポーターの方々もご来場いただきました。
当日、ミュージシャンやインディペンデントの音楽スタッフ、音楽ビジネスに興味を持つ異業種の方など、老若男女の多種多様な方々の参加があり、このサブスクを軸とした新しい音楽エコシステムの中で、素晴らしい音楽をどのように届けていくか。その後押しとなるような知識情報、ノウハウ、ネットワークを提供していきたいと思う。

改めて、サブスク音楽サービスへの興味の高まりを感じつつ、実際、どのように使い攻略するかというノウハウは、日々状況が変改していることを感じた。

次回はvol.2は、4月12日(日)。弁護士の山崎卓也さんをゲストに「グローバル著作権」をテーマに行います。このご時世、ロンドン在住の山崎さんは参加がどのような形になるか未定ですが、実施の予定です。ご期待下さい。

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脇田敬

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著書『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』,