祝・最優秀グローバル・ミュージック・アルバム受賞!宅見将典が語るグラミー賞受賞までの軌跡


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第65回グラミー賞で、宅見将典さん、Masa Takumiさんが「最優秀グローバル・アルバム賞を受賞されました。

 

2月28日のニューミドルマンコミュニティのオンラインイベントMusic Tech Radarでは、この宅見さんをゲストにお招きします。

祝・最優秀グローバル・ミュージック・アルバム受賞!宅見将典が語るグラミー賞受賞までの軌跡

https://musictechradar34.peatix.com/

 

つい先日グラミーを受賞されて、その熱が冷めないうちに、
直接お話を聞ける機会ということで、とても貴重なイベントとなります。
是非、皆さんご参加ください!

 

sate,

世界で一番権威がある音楽賞と言われるグラミー賞は、アメリカの音楽業界のミュージシャンやプロデューサー、エンジニアらで組織されるレコーディングアカデミーの会員による投票で決められます。

宅見さんが受賞した、最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞は、
非西欧のお伝統音楽や伝統楽器を使った音楽の部門です。

色んなインタビューで、宅見さんが語っているのですが、2014年にレゲエ部門でノミネートされた作品に参加されており、それをきっかけに、グラミー受賞を目標に日本とアメリカの両方を拠点として活動するようになったそうです。

音楽の内容が素晴らしいことはもちろんですが、日本人ミュージシャンとしてのアイデンティティを持ちながらも、異文化であるアメリカや世界中の人が共感できる作品内容になっています。
リズムやグルーブ、アレンジなど、今の世界の音楽シーンのトレンドに沿ったものであり、とても親しみやすくなっています。

 


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そして、グラミー賞を受賞するための戦略をしっかり持ち、見事受賞することで、世界にご自分の音楽を届けることに成功されたわけです。

今、世界中がネットによって、お互いの距離が近くなり、様々な国の文化に興味を持つことが多くなっています。オリンピックが開催されたり、アニメが人気になったりしている日本に興味を持つ人は世界中に沢山います。

そんな人たちが、楽しめる音楽を私たちはどれだけ提供できているかという事について
今回の宅見さんの快挙は考えさせてくれます。

是非、興味のある方、一人でも多くの方にイベント参加して頂きたいと思います。

 

 

あと、もう一つ、私が出演するイベントもあります。
3月8日に大阪のアートエリアB1ミュージックエリアで開催される
大阪音楽大学コミュニケーション専攻さんのイベントでシティポップについて話します。

詳細はこちら!

mcom.jpn.org



デジタルテクノロジーの変化と「シティ・ポップリバイバル
と題して、シティポップの世界的な流行の背景について、お話しします。
入場無料、オンライン配信もあります。
こちらも是非ご参加ください。

 

 

 

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理由と背景

大阪音大突然契約終了通知問題で、多くの人に心配をおかけしております。
ここに至った私自身の話と、大阪音大にミュージックビジネス専攻がどのように誕生したか?の話を書いておこうと思います。

専攻を立ち上げた山口哲一さんのブログも合わせてお読みください。

 

音楽業界で働きたい!

京都府で生まれ育った関西人です。
東京一極集中の音楽業界で仕事したいと思い上京しました。情報の多さでは東京に勝てるはずがなく。東京への憧れと反抗心がありました。音楽業界は、教えてもらうのではなく見て盗め、背中を見て学べといったアナログな業界で、独立心の強い関西人の私はなんとか業界に潜り込み、仕事を覚えていきました。レコード会社でのプロモーター、無経験でのCD発売、マネジメント、年間100本以上の貧乏ライブツアー。ライブハウス/クラブでの店長、マネジメント。アーティスト事務所の設立とメジャーデビュー。全てのことが手探り、失敗ばかりして学び続けました。

 

担当アーティストがブレイクして得られた市民権

担当したアーティストが売れてくれたことで、音楽業界の市民権を得ました。「メンバー」として認められた、「一人前」のような認知をされたということでしょうか。なんとか一つの夢を叶えたという気がしました。しかし、この仕事は一生勉強、常に努力だと思います。プロとして認められ続けたいという想いがあります。浮き沈みの多い世界でそれをキープするのは簡単ではありません。その後もサバイバルするために学びながら働き続けています。

 

音楽ビジネスを教える

両親兄弟、一族皆、学者、教師ばかりの世界で育ってきました。人材育成、教育は向いているんじゃないかと思うことはいろんな現場で感じましたので、尚美ミュージックカレッジという専門学校でマネジメントを教えてほしいと言われた時は、ピンとくるものがあり、有難く引き受けました。仕事の現場で卒業生と出会うと、授業を受けていた時は理解できなかったが、現場で役に立ったと言ってもらえます。それがモチベーションになっています。

かつての自分のような、業界で働きたいがどうやっていいかわからない人に参考にしてもらいたいという想いで指導に取り組みました。やがて、誰もが音楽ビジネスを学べるようにするために「マネジメント」や「音楽ビジネス」を、定義化し、体系化するよう務めるようになりました。

 

山口哲ーさんとの出会いとマネジメント本の執筆

2017年に執筆、出版した『アーティストが知っておくべきマネジメントの実務』(リットーミュージック)は、音楽ビジネス現場を一通り経験した積み重ねを目の前にいない人に伝える為に書いた本です。デジタルテクノロジーによる音楽ビジネスの急速な変化があるからこそ、このようにノウハウを広める本が成立すると感じました。今でも、音楽関係者から、マネジメント本を読みました。バイブルです。と言ってもらえることもあり、本当に嬉しく思います。

この本を出すきっかけとなったのが、監修した山口哲一さんとの出会いです。今の私の仕事に繋がる重要な出来事です。2009年頃、音制連音楽事務所の団体)が音楽ビジネスのデジタル化についてのセミナーを開催すると知り、張り切って当時の部下たちを引き連れて参加しました。ネットを使ったプロモーションで大きな成果を挙げていましたし、デジタル化こそが音楽ビジネスの未来だと確信していました。そこで初めてお会いしたのです。その後、山口さんがニューミドルマン養成講座を立ち上げた時に、運営、制作として参加し、今に至る、長い、デジタル時代を切り開く音楽ビジネス人材の育成活動が始まったのです。

マネジメント本企画は、このニューミドルマン養成講座の書籍化プロジェクトの中で実現したのです。

 

大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻プロジェクト

2018年頃、山口さんに大阪音楽大学から、新学科を作るプロジェクトの依頼があったと聞き、大変嬉しく思いました。山口さんと一緒に取り組んできた先進的な取り組みが評価されたとの思いもあります。また、私の地元関西で、音楽を専門とする学校に進学した学生たちを指導できるというのは私の素養や性質を活かせる仕事だと期待しました。

私自身が、音楽ビジネスの一員として直接指導すると共に、さらに多くの一線で活動するプロフェッショナル人材をキュレーションし、学生にそのスキルや思想、魂に触れてもらう機会を与えたいと考えました。演奏系や研究系の専攻と同じく、音楽という素晴らしい文化を担う人材を育成したいという志で活動し、その結果生まれた「専攻」なのです。私たちにとっては。


現在進行形の音楽シーンを感じながら学ぶ

常に若者が主導するトレンドが変化し続ける音楽ビジネスを教えることは非常に難しいです。評価が定まったトレンドはすでに古いものであるからです。なので、私は教員として指導しながらも現役の音楽ビジネスマンであり続けたいと考えています。

特に、ネットテクノロジーの普及による趣味趣向の多様化、市場のグローバル化も進行し、既存の音楽ビジネスのあり方は大きく変化し続けています。どれだけ、現場の空気を感じ、手足と頭を動かし、汗を流しているか重要です。長年の経験や、慣習に縛られず、学び、実践することで音楽ビジネスの考え方をアップデートし続けないといけません。

 

~誰でも音楽ビジネス出来る時代~Anyone can do music business!

業界は秘密が多く、閉じた村社会ですが、デジタルテクノロジーの進化と普及により、時代が変わり、風通しが良くなり透明化が進んでいます。様々なプラットフォームを活用すれば、レコ―ド会社や事務所の力無しでは出来なかった仕事も、誰もが行うチャンスが与えられました。

昔は、アーティストを目指す若者は、「〇歳までに事務所やレコード会社からデビューできなければ、音楽の道は諦める」と言っていましたが、今の時代、所属できなくても全世界に曲を配信できますし動画を公開出来ます。その楽曲やパフォーマンスが拡散され人気者になった人はごまんといます。「諦める」必要が無くなりました。所属し続ける為にやりたい事を我慢する必要も減っています。選択肢が増えたのです。

今の時代は、何歳であっても楽曲とパフォーマンスを発信し、広め、その対価である報酬を受け取る手段が揃っています。あと必要なのはノウハウと行動力です。そして、何より大事な「音楽愛」「信頼」です。

 

音楽デジタルマーケティング会社と書籍の出版

現在、プロデュースやマネジメントといった通常の?音楽ビジネスと、指導活動を行いながら、2年前より取り組んでいる「音楽デジタルマーケティング」の会社設立と、本の執筆に取り組んでいます。SNSや動画投稿サイトを使ったデジタルマーケティングは、現在のビジネスや社会活動に不可欠な存在ですが、「音楽」という特殊なツールを扱うことは、他の業種とは違った仕組みとスキル体系が必要です。音楽は人間の「心」を動かす、つまり「感動」を扱う仕事だからです。コスメ商品や食品、雑貨は心を持たないですが、アーティストは心を持った人間です。アーティストやスタッフ関係者、リスナー。。音に触れる人たち全ての心が生み出す瞬間瞬間に変化するマジックなのです。音楽デジタルマーケティングの手法を体系化、定義づけすることで、日本の、世界の音楽ビジネスを進化させ、音楽の力で未来を少しでも明るくしたい。貢献したいと考えています。

 

大阪音楽大学の契約終了問題は、避けられない戦いだと思っていますが、同時に、新時代音楽ビジネス人材育成も、私が人生を賭けて取り組む仕事であり、それは、大学がどこであれ、学校だろうが現場であろうが続けていく仕事です。

決して嘘をついてはいけない、入学者を集めるための嘘の「企画」であってはならないのです。

 

 

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大阪音楽大学から突然の契約終了通知。


昨年の12月10日に、嘱託専任教授として働く大阪音楽大学より配達証明郵便で契約終了通知が届きました。


2022年4月開講した新専攻「ミュージックビジネス専攻」の立ち上げ準備より携わり、専攻での学生指導の中心の一人として、当然、来年以降も継続して勤める前提の話も多くある状況で、事前に何の相談もなく、通知後も理由の説明もない。紙1枚での契約終了。大きなショックを受けました。現状、大学からは、合理的な理由の説明もなく、契約上問題がないとの返答しかありません。

合理的な理由なく、来年以降のカリキュラムや予定が話された上での契約終了は違法性が高いと考えています。法的な根拠を踏まえて交渉し、最悪の場合、訴訟なども検討しております。不合理とも言える一方的な人事が、一般企業と異なる公共性の高い教育機関において、どのような組織的な決定を経て行なわれているのか。再発防止のための原因解明も求めていきたいと思います。

 

■今後について
契約終了の撤回、契約更新を求めて弁護士を通じて大学と交渉してまいります。
また、大阪音楽大学には公益を担う教育機関としてルールに基づいた公正で公明な運営がされるよう求めます。


ある日突然起こったことで寝耳に水の出来事でしたが、この間、1か月以上、未来の音楽産業を担う学生のことを第一に考え、このような事態に誠実に向き合い、色んな解決を試みてきました。残念ながら、話し合いが出来る相手ではないことが分かりましたが、私は諦めず戦っていきます。

 

今回、ミュージックビジネス専攻の産みの親であり、私と同じく紙切れ1枚で特任教授契約終了通知を受けた山口哲一さんのブログです。是非、こちらも読んでください。

 

「100年の伝統校が本気で取り組む、音楽×テクノロジー×ビジネス」

これは、MB専攻の学生募集に使用されたキャッチです。
大阪音楽大学は、私の故郷である関西において、西洋クラッシック音楽や民族音楽など、演奏や研究、教員育成などを担っています。私が勤めたこの1年弱の間にも、才能あふれる学生たち、その道を追求する素晴らしい先生方と沢山出会うことが出来ました。そんな伝統校が、ポピュラー音楽ビジネス、ITテクノロジーに取り組み、21世紀社会に貢献する人材を育てる。とても夢のある話です。多くの方が賛同し協力して下さりました。私の授業でも音楽業界の最前線で活躍するトップクラスのプロフェッショナルが訪れ「生」の話を学生に届けて下さり、現場で経験を積む機会も頂きました。今後4年間かけてコラボレーションする種を植えることが出来たと思います。

シビアな業界と教育を繋ぐのが大変な事は最初からわかってます。テクノロジーとは縁遠い分野の大学なのも分かります。本気で取り組む気がないなら、最初からそう言ってもらえればよかったのに、と残念に思います。

私たちが学生募集で呼びかけたことを信じて、この専攻に飛び込んできてくれた46名の1期生たち。4月、彼ら彼女らと出会えたことは本当に感動しました。こんな事態になった今でも、このプロジェクトに参加してよかったと思っています。だからこそ途中で投げ出したくないです。専攻を、大学を、業界を、社会を良くするため、一緒に学び、実践し続けたいと今も強く思っています。

脇田さん、なぜそこまでがんばる?」と聞かれます。「大阪が、音楽が、この大学にいる人々が好きだから」でしょうか。音楽ビジネス人材育成は、大阪音大が無ければできないわけではありません。何があっても続けます。しかし、素晴らしい音楽人たち、研究者、教員が、強権経営によって抑えつけられている状況の中、私が悪しき前例となることは出来ません。

しんどい戦いになると思いますが、よりよい環境を創るために、音楽愛に溢れた、クリエイティブで未来に繋がる活動にしていきたいとポジティブに考えています。皆様のご理解、応援を宜しくお願い致します。

裁判に発展することもあると思っております。その際は、カンパやクラウドファンディングなど、ご協力を求めるかもしれません。各種アカウントのフォローよろしくお願いします。

あと、通常の音楽ビジネスも平常運転中ですのでお仕事依頼もお待ちしております!音楽ビジネスについて知りたい業界外の方の質問なども気軽にお送りください。

この1か月半、沢山の方に支えられてきました。おかげで、なんとか頑張れています。先日行ったライブで聴いたRina Sawayamaの「This Hell」という曲のフレーズを「This hell is better with you」(こんな地獄もあなたとならマシ)皆様本当にありがとうございます。

 

脇田 敬

各リンクはこちら

 

 

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映画『ホイットニー・ヒューストン』は音楽寄りの映像体験


デビューの頃のホイットニーの屈託のない明るさ、モデル容姿の美しさ、圧倒的な歌唱力。まぶしいぐらいの存在でした。その後の悲しい人生を想うと、聴くたび、その明るさゆえに胸を締め付けられます。あの時代を知る音楽ファンにとって、ある種トラウマなのがホイットニーではないでしょうか。

マライヤ・キャリーのように毎年クリスマスになると華やかにリバイバルすることがないのは、そんなつらい過去の様な思い出したくない存在になってしまっているからだと思います。

それほど、デビュー時のホイットニーの天真爛漫な輝きはまぶしかった。

マイケル・ジャクソンのネガティブな記憶のトラウマを『THIS IS IT』が払しょくしたように、『ボヘミアン・ラプソディ』がQUEEENの曲をクラッシックスに持ち上げたように。この映画が、社会的な記憶としての傷を癒し、本来持っていたホイットニーの歌の力を再認識させてくれると嬉しいです。

おそらく、製作側も関係者、出演者もそんな願いを込めているんじゃないでしょうか。

歌唱シーンでは、ホイットニー本人の歌唱音源が使用されていて、冒頭から最後まで、歌をしっかり聴かせてくれます。ゆえに上映時間はやや長い。が、全く気にならないです。

そして、ホイットニーの音楽の魅力が何処から来て、どのように作品やパフォーマンスとなったか、音楽ビジネスのリアルな検証がされ、マニアックにならない程度にさりげなく画面上に記されています。

映画的なリアリティを期待するとがっかりするかもしれません。映画批評的な視点からすると評価が低い気もします。ホイットニーの親のような存在である大プロデューサーのクライブ・デイヴィスもこの映画のプロデュースに参加していて、都合のいい描き方しかしていないと思う人もいるかもしれません。しかし、音楽的な描写について、かなり追求されていると思います。日本語字幕監修を松尾潔さんが手掛けている事も、この映画の意図の表れだと思います。

(※ナラダ・マイケル・ウォルデンの扱いが小さいのは何故?)

 

レコード会社に30年以上勤務された業界の先輩であるKASHIMIさんと、この映画について語りました。
ホイットニーの魅力、そして、1980年代の業界背景についても話せたことはとても有り難かったです。興味ある方是非観てください。


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ホイットニー・ヒューストンから1曲お勧めするとしたら。


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「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」(愛は偉大なもの)を、挙げたいと思います。ホイットニーのカバーで有名になった曲として「I will always love you」など有名すぎるぐらい有名ですが、この曲もカバーで。真のヒーローとされるモハメド・アリのために作られた曲のカバーであり、歌の力で愛の「清らかさ」「美しさ」「強さ」を表現したアンセムです。名シンガー、シシー・ヒューストンの娘としてエルヴィス、アレサなどアメリカ音楽の正統なエリートとしてのホイットニー・ヒューストンを象徴する曲だと思います。

80年代後半中学生だった自分は、キラキラしたアメリカン・ポップ・スターとしてしか認識していなかったと思いますが、何かこの曲に込められたメッセージが感性に影響を与えてくれたと思います。

 

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ホイットニー・ヒューストン』映画批評的な意味で名作じゃないかもしれませんが、音楽体験として最高なのは間違いないと思います。おススメします。

 

 

 

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『すずめの戸締まり』新海誠監督作品のRADWIMPS

 

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新海誠監督最新作『すずめの戸締り』観ました。
最高傑作とか集大成という話もありますが、完成してしまったものという印象は無かったです。新しい挑戦の面も多く、より広い層にアプローチした意欲作と思いました。

さて、新海誠監督は音楽の使い方が独特。前2作でもRADWIMPSとがっちり組んでいて、サントラとか劇伴、それから主題歌というレベルを超えたコラボレーションと呼んでいいぐらい、作品の中心に楽曲が入ってます。

特に『君の名は』の「スパークル」や、『天気の子』の「愛に出来ることはまだあるか」は、新海監督の息遣いまで聞こえてきそうな強さがありました。これが、新海監督作品のインパクトになってました。

『君の名は』の、クライマックスで「スパークル」がかかる場面で、
いろんなドラマが進行して重なり、時間とか、恋愛とか救出彗星とか家族関係とか
一緒くたにして、感覚的な編集を曲とのタイミングでまとめている。あれを論理だてて説明するのは不可能で。音楽で言うところの、セッションしてるうちに名曲生まれたみたいな。偶然という事ではないのですが、そういう、感覚的な表現が生んだ奇跡みたいな名シーンだったと思うんです。新海監督と野田洋次郎がハモって、何か伝えてるみたいな感じですね。

今回の、『すずめの戸締り』は、そのMV的な手法は薄く、その点では、今回は音楽の役割は、一般的なサントラ、劇伴だったと思います。

今回は、新海監督の個人的なメッセージは、一旦置いておいて、新海監督は男性ですが、女性であるすずめのストーリーをしっかり描きましょう、ということかなと。

男性目線の恋愛が個性の新海監督が女性が主役の映画に挑戦するという点が、今回のチャレンジだったんじゃないでしょうか。

男性共感強い監督なので、ちょっと戸惑うというか評価が分かれる点でしょうか。

そこが、音楽の使い方にも現れていたと思います。
ゆえに、音楽(ヴォーカル曲)で監督のメッセージを強く伝えるスタイルを一旦封印したのかなと思いました。

RAD WIMPSといえば、法律とか社会システムとか歴史とか科学とか世の中の色んなこと仕組みやシステムを分かったり、感じた上で、それを超えて貴方が好きみたいな世界ですが、前二作って、割とアナーキーというかパンクというか。親に反抗したり、法律とか破ったり観たいなことするんですけど。今回、そういうパンクなエッジはあんまりなくて。

あと、エッチもないですね(笑)

新海監督は、ロック的な若者マインドを持った人で、そこが音楽の使い方に現れていたんですが、それだけの人じゃないので、今回は表現の幅を広げて、自分の十八番に頼らないアプローチをして、見事に成し遂げたんじゃないかなと思いました。

この音楽もそうですし、青春恋愛ストーリー的要素が押さえ気味だったり、
音楽的な手法だったりいつもと違ったり。

ただ、それで、つまらなくなったのかというと、そうではなく。
演技とか絵とかドラマ的に感情を強く伝えてました。逆にわかりやすくなったと思います。

ジブリのような全世代が共感できる国民的映画、世界中の人が注目する新海監督作として、日本的な心情や宗教観が伝わって興味持って楽しんでもらえる内容になっていて
さすがと思いました。国内国外隔てなく楽しめる作品であり、国外のマーケットも観ているからこそ、日本的なルーツとかアイデンティティが大事なんですね。

 

『君の名は』『天気の子』『すずめの戸締り』は、
新海監督と川村元気プロデューサーのタッグ三作目となりますが、
三作観て、この協力タッグのバランスが三作とも違うというか、一作ごとにさじ加減を調整しているというか、バランスが変わっている気がします。

川村さんは、ジブリ鈴木敏夫さんのような存在、つまりプロデューサーですが、
宮崎駿さんや高畑勲さんは、そもそもアニメ会社のクリエイターとして育った人たちで、ジブリで作家として、大衆性と作家性のバランスをとったと思うのですが、新海監督は、スタートが作家であり、パーソナルな私小説的な表現が彼の個性だったと思います。

なので、今後の新海監督作品で、また、斬新な音楽使いが見れると期待して、今回は、新たな新海作品を楽しむ事にしました。

 

 

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ペドロ・アルモドバル監督『パラレル・マザーズ』感想

 

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ペドロ・アルモドバル監督の『パラレル・マザーズ』と『ヒューマン・ボイス』観ました。

30年ぐらいファンなんですが、新作が毎回素晴らしく。幸せなことです。
2019年の『ペイン・アンド・グローリー』が、自伝系の集大成。やり切った感さえあったのでその後の2作とても楽しみにしてました。


映像分野のみならず、アパレルなどクリエイティヴ分野の方々にファンの多いスペインの大巨匠ですが、この人を理解する時にら音楽との結びつきを語る意味もとても重要と思ってます。この人の、アナーキーでフリーク、アブノーマル、政治的でセクシャルな主張とカラフルなセンスの背景を理解するには、80年代初頭のニューウェイブ、ディスコ・カルチャー要素の理解が不可欠です。そこにスペイン人の土着的な気質が合わさって、誰も真似できないオリジナリティになっているんじゃないでしょうか。

その面では、今回薄めかもです。
故に、B級趣味は後退。
世界的な巨匠としての評価は高まりそう。


いつものトゥー・マッチな大胆さはやや抑え目のこの2作のアプローチは、逆に新鮮に感じましたし、深みが増しに感じます。

特に『パラレル・マザーズ』は、2人のシングルマザーの物語にスペインの100年の負の歴史を超えるメッセージを重ねる離れ業。

「生」と「性」の物語に歴史が重ね、今の時代を生きるためのポジティブなパワーをもらえる映画になっています。

そんな離れ業を実現するアイコンとしてペネロペ・クルスありきなのもとても腑に落ちます。
難しいこと抜きに、彼女が演じる美しく強く生きるヒロイン「ジャニス」を中心に皆一生懸命生きる姿に心打たれると思います。


こちらを読んで興味持つ方いらっしゃったら嬉しいです。
名作多数のアルモドバル監督作品、おすすめも承りますので!


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「音楽家にとってサブスクは悪ではない」から知るデジタル音楽ビジネスの現在

川本真琴さんの「サブスク考えた人は地獄に落ちてほしい」(削除&謝罪済み)、山下達郎さんの「一生解禁しない」発言などで、今更ながら話題のサブスク。実態は

 

ニューミドルマンコミュニティや音楽デジマ講座、大阪音楽大学など、ご一緒している山口哲一さんのがファクトベースの記事が公開されているので、サブスクがアーティストを搾取している、音が宇をダメにしているといったイメージが数字的な根拠ない誤ったものであることが理解できると思います。

正しい知識をもとに議論が高まることが、音楽シーンの未来を良くすると思いますので、是非読んでみてください。

 

サブスク地獄問題については、私もYouTubeで話させて頂きました。
音楽デジタルマーケティング・スキルを活用し、「サブスク・SNS・UGM」攻略も話してますので、こちらも是非。

realsound.jp


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アーティストからの発言

物議を呼んだ「サブスク地獄問題」、Tunecore Japanを使って自分で配信を行っているSUKISHAさんは、明細をTwitterに公開され、「サブスクで収入を得ている」と発信し、こちらも話題になりました。

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アーティストが自分の収入を公開することは勇気がいると思いますが、偏った情報や誤った認識が広がることは結果音楽シーンを不健康な状態に置き、アーティストやりすなーにとっての不利益な状態を呼ぶと思いますので、SUKISHAさんの行動に拍手を送りたいです。


また、Repezen FoxxのDJ社長さんも、YouTube動画において、Tunecoreからのサブスク収入が安定した収益となっていることを語っています。

youtu.be


その他、サブスクを中心とした現代音楽ビジネスについて、学びたい方は是非、私の他の記事や動画などチェックしてもらえると嬉しいです。

 

サブスクの誕生を学べるNetflixドラマ『ザ・プレイリスト』

前回の記事では、サブスクの代表的なツールであるスポティファイいついてのNetflixドラマ『ザ・プレイリスト』について語り、書いています。

wakita.hateblo.jp

 


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サブスク時代に音楽本来の感動を実現する
ユーミン万歳!』の挑戦。

CD全盛時代に成功を収めたアーティスト、そしてファンの方にとって、急速な時代の変化に寂しい気持ちになったり、サブスクに否定的になる気持ちは理解できます。

しかし、大御所アーティストや音楽関係者の方の中にも、新しいテクノロジーの中に、音楽の本質や感動を実現しようと挑戦する方もいます。

松任谷由実さんの50周年記念ベストアルバム『ユーミン万歳!』は、過去を大切に、現在を伝え、未来へとアップデートする素晴らしい作品となっています。

CDも捨てず、配信時代と向き合い、立体音響でも最新の形を聴かせます。

レジェンドにふさわしい、これから音楽を志す若い人に扉を開いてくれるような、女王の凄さを感じてください。

 

wakita.hateblo.jp


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すでに時代は進んでいる
藤井風「死ぬのがいいわ」がTikTok発世界的ヒット。

docomoタイアップの「grace」もいい曲ですが、日本の音楽ビジネスの歴史に残るヒット曲としてさらに注目を浴びてほしいのが「死ぬのがいいわ」です。
タイのTikTokから火が着き、Spotifyグローバルチャートにランクイン中の本物の日本発のスマッシュヒットです。

デジタル音楽ビジネスの時代には、CD時代には起こりえなかった、日本から世界へのヒットのチャンスが隣り合わせにあります。


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以下、告知です。

SUKISHAさんやDJ社長も活用しているTunecore Japanは、音源の管理だけでなく、著作権の管理もオンラインで出来るサービスを発表しました。
サブスク時代の音楽ビジネスがさらに便利にアーティストにとって追い風となっています。サービス運営者の話が直接聞けるチャンスですので、興味ある方是非ご参加ください。

https://musictechradar20221026.peatix.com/




ニューミドルマンコミュニティ
最新の音楽ビジネスやITテクノロジーサービスを紹介するイベントの役割や可能性について考えます。

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毎月1000円で著名ゲストの話が聞けるイベントやこういった勉強会に参加できて、つながりが出来たり最新情報得られますので安すぎかと笑 興味ある方ぜひ。

 

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