音楽業界革命③アフターTikTok~SNSはアーティスト任せにしてませんか?デジマチームと連携が効果的!

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前回好評につき、第2期が12月から始まる音楽デジマ講座。
業界の最前線の講師陣、30名の受講生、12アーティストが4か月間、学習と実戦を行ったことで分かったことを書いてます。

3回目の今回のテーマは「イマドキのSNSはアーティスト本人投稿マストではない」という発見について書きます!

 

SNSは本人がやらないと効果が出ない。と思いがちですが、TikTokがAIによるアルゴリズムのレコメンドで大ブームとなり、他のSNSプラットフォームも追随しています。これによって、本人投稿も大事ですが、投稿数を増やすことの重要さも増している。結果、成功への近道は、デジマチームとの作業分担が効果的となったわけです。

また、クリエイト重視やメンタルヘルスの問題、業界も世の中も「アーティストファースト」の流れです。SNS頑張れば頑張るほどアーティストがすり減ることに、お客さんも理解が進んだことで、SNSの負担は全てアーティスト本人という時代からデジマ・スタッフとの分担の時代が来たと言えるでしょう。

 

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音楽の世界は、求道的で真面目な人が多いので、SNSに関して少し保守的な面があります。TwitterFacebookで、本人が自分のアカウントで嘘のない誠実で中身のあることを発信しないといけない。Instagramでかっこいい投稿をしないといけない。YouTubeはMVやライブ動画をアップする場所といったように考える傾向があります。

プライバシーの面からも、本人のアカウントは触っちゃいけないという考えも根強いです。

しかし、これではYouTuberやTikTokerには勝てません。チャンネルとして投稿数で負けているからです。なのでYouTubeの再生トップクラスは音楽動画ですが、稼いでる人の上位はYouTuberなのです。

この課題を解消するには投稿数を増やすことです。

TikTokの大ブーム以来、YouTubeのshortsやInstagramのReelsといった似た機能が加わり、縦型ショート動画は熱いです。それぞれのプラットフォームに違ったお客さんがいるので、同じ素材をアレンジして投稿することに問題はないです。

更に求められている動画内容も「ユルさ」を含んだものです。作りこまれたコンテンツと混ぜていく事でブランディングにも悪影響ないと思います。

MVやプライベートショットを切り出して、これらのプラットフォームに投稿する。
元の素材はアーティストが稼働しているとして、その後の作業はスタッフが行うことが効率的です。本人じゃなくてもいい作業はスタッフが分担することで、アーティストはクリエイティブや休暇に時間を使えます。

 

各プラットフォームごとにも考えてみましょう。

 

YouTube

フル動画、ショート動画、コミュニティ投稿、これら含めてチャンネルとして活性化しているか判断されます。「YouTube=しっかり編集されたフル動画の置き場所」というイメージをアップデートして、いろんなSNSが集合したチャンネルと考え、YouTubeを見てる方に向けて沢山配信していきましょう。

 

Instagram

「カッコイイ映え写真を投稿する」というイメージをアップデートして、StoriesでのシェアやReelsのレコメンドでのバズも視野に入れましょう。フォロー、フォロワー以外の人にも表示されるReelsが搭載されたInstagramもレコメンド要素が加わり、必ずしも本人投稿オンリーではなくなっています。

 

Twitter

最近フォローしてない人の投稿を表示する「おすすめ」が増えたと思いませんか?「音楽」などトピックに基づいているようです。興味のある人しか見ない偏りを修正する意図も含まれているようです。TikTokを追っかけてレコメンド傾向が増したともいえます。

 

バズを決めるのは「人」ではなく「AI」

ユーザーが拡散したり、ハッシュタグで広まる「人力」から、データに基づくAIアルゴリズムが、おすすめを決めるスタイルへの変化。これは、くじ引きのようなもので、運とタイミングの力が増す傾向にあります。運とタイミングで決まるなら、本人投稿にこだわらず、チームで投稿し数を増やす方が確率上がると思いませんか?
もちろん、本人投稿が効果的なのは変わりませんが。でも、本人一択ではなくなったと思います。

効率化してできた時間をアーティストは、本来の仕事であるクリエイトに使ったり、趣味やインプット、休暇に使えばいい。そういった内容こそ楽しく投稿すべき。決してアーティストはやらなくていいとは言ってません。チームでやりましょうということです。

SNSやデジタルマーケティングのお手本であるK-POPの場合は、本人投稿、スタッフ投稿も全開な上に、ファンも応援の気持ちで投稿する仕組みができています。

 

「いまどきのアーティストはSNSはマストでしょ!」

こういう発言私もしてきました。そこは変わらないのですが、アフターTikTok時代のSNSは、デジマチームとの連携もマスト!です。

 

 

 

 

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