2025年は日本の音楽ビジネスにとって、重要な年になった。日本版グラミー賞を目指した『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』が開催され、かつてガラパゴスと言われた、音楽業界が、”GO GLOBAL”を掲げ、政官や企業メディアと連携し、デジタル時代に実現したグローバルな音楽シーンでの日本の音楽の発展を目指し始めた。
私も「デジタル」「グローバル」を志し、この業界で仕事を続けており、この流れの中で注目される「ショーケース&カンファレンス・フェス」の現場に参加する機会が重なったので記録しておこうと思う。
TIMM(東京国際ミュージック・マーケット) 2025
~22年にわたる”GO GLOBAL”の成果を未来へ!

11/4-11/6の3日間、22回目となるTIMM(東京国際ミュージック・マーケット)が開催された。
20年以上にわたり、日本の音楽を世界に発信するために、開催されてきたTIMMそして、運営団体のJMCE。ご存知の通り2025年は、MUSIC AWARDS JAPANの開催、CEIPAの発足により、日本の音楽ビジネスが”開国”した年であり、TIMMそしてJMCEの功績が大きく注目された回となったように感じた。
多くの海外からの来場者と国内関係者が交流するカンファレンスやブースの活気、日本ならではの音楽を熱くパフォーマンスしたアーティスト。
また、渋谷STREM1階の広場等で行われた公開収録やストリートライブは、音楽が街と共鳴して世界へと広がるヴィジョンを表していた。
約200名から300名ぐらい海外から音楽関係者が来場し、セミナーやブース、ライブ会場で、日本の関係者と交流する恒例の風景が今年も繰り返されているが、日本とビジネスしたいと考えている海外の業者の熱はさらに過熱している事を肌で実感する。
来年は、MUSIC AWARDS JAPANとの連携も構想されており、今まで以上に重要さを増していくだろうと語られている。
株式会社LABでは、昨年より運用やプロモーションコンテンツの制作など様々なサポートで参加させて頂いていた。国内外沢山の関係者と話すことが出来、国際ビジネスの前提となる歌詞やSNS投稿の多言語翻訳のサービスに関心を持ってもらうことが多かった。GO GLOBALにおいて、言語は整備しないといけない前提である。(株式会社LAB「多言語翻訳」サポート)
TIMM2025告知動画
youtu.be
JMCEサイト
www.youtube.com
JMCEラジオ番組「TOKYO MUSIC RADAR」フル映像版
youtu.be
ラジオ番組『TOKYO MUSIC RADAR』を、YouTubeチャンネルにて動画展開、英語翻訳し、字幕設定し海外のJ-POPファンに届ける。(弊社制作)
TIMM開催中の渋谷で開催されたアーティスト発のネットワークイベント「COUNTERPOINT」
TIMM期間中、行われた”サイドイベント”「COUNTERPOINT」は、Music Lane Festival Okinawa 2025で出会った、KOHTARO SAITOとCait Lin(台湾)が主催した、いわゆるサイドイベント。
業界主導のTIMMに合わせて、アーティスト同士の現場での自然な繋がりで同じ志を表わした自主イベントの存在は未来を感じさせた。
業界団体や政府の動きと、現場の動きが合わさってこそ、GO GROBALは実現する。
MUSIC LANE FESTIVAL OKINAWA 2026
このサイドイベントのきっかけとなったのが、『Music Lane Festival Okinawa(MLFO)』。

TIMMが、音楽国際見本市の代表例であるMIDEMの日本版だとしたら、MFLOは、SXSWの日本版と言える。SXSWは世界最大級のカンファレンスイベントとしていられるが、元はインディペンデント・アーティストとレーベルのイベントだった。そんな初期SXSWに似た空気を漂わせた大きな可能性と楽しさを感じさせるフェスとして、私含め参加者のテンションを持ち上げしたイベント。
出演アーティストたちのクオリティと自由さ、現在進行中の世界のフェス現場から来たデリゲイツ(関係者)が、沖縄音楽の聖地、沖縄市(コザ)で出会う。未来の可能性と楽しさに溢れ、デジタル&グローバルな時代とシンクロしたサーキット・フェスがMLFOだ。
LABでも、2024年より参加し、マーケティングを中心に運営参加させて頂ている。
野田隆司氏の個人での活動から始まったMFLO
”GO GLOBAL”の流れの中で、今注目される「ショーケース&カンファレンス・フェスティバル」というスタイルを日本に持ち込んだのが、このMLFO主催の野田隆司氏だ。沖縄で県内県外、国内外の良質な音楽を紹介し続け、その動きの中で、海外のフェスを開拓しネットワークを築いた。個人的には野田氏とは、90年代に、沖縄音楽、ワールドミュージックの繋がりでご一緒させていただいた事があり、時を経て再会したのだが、野田氏の良質音楽を届ける姿勢は1ミリも変わっておらず、むしろ時代が野田氏に追い付いたように感じた。
野田氏は2024年のALTER MUSIC AWARDSにて「Contribution to Asia」部門で、 このMLFOの開催が評価され、2024年にアジアでのマーケット拡大・アーティストの活躍に大きく寄与した人物として表彰されている。
このイベントの意味と価値の素晴らしさは、実際現地で参加した人の多くが魅了され口々に語っている。さらに、この形式を取り入れたイベントは、各地で開催されている。8月に渋谷で開催された『CUEW』や、後で述べる『MINAMI WHEEL ASIAN WAVES』など、MLFOに参加した関係者が、MLFOで築いたネットワークを広げ、各地で「ショーケース&カンファレンス・フェスティバル」を開催し始めている。まさに、野田氏のまいた種が芽を出し始めている。現時点で決して大きな規模のイベントではないが、その意味の大きさは多くの関係者の間で語られている。
講座も開催
私の直近のMLFO関係の活動としては、関連講座『Music Lane Open Lecture』にて、音楽マーケティングの講義を11月に2回行う。昨年も『音楽マーケティング・ブートキャンプ in 沖縄』を半年にわたって実施し、MLFOのマーケティングを担った。
ご興味ある方は、沖縄在住の方は対面で、それ以外の方はリモートで参加してください。

https://www.handd-oka.com/lecture
Music Lane Festival Instagram https://www.instagram.com/music_lane_okinawa/
YouTube チャンネルでは、前回の一部動画も観れます。
Music Lane Festival Okinawa 2025
山口哲一氏、柴那典氏と共著『音楽未来会議』の出版記念トークを開催。

ショーケース&カンファレンス・フェスティバルの流れで注目のイベントをもう一つ紹介したい。
ミナホをさらにミナホにした試み
MINAMI WHEEL 2025 「ASIAN WAVES」

「ASIAN WAVES CONFERENCE & PARTY」初開催!|NEWS[新着情報]|
ご存知、MINAMI WHEEL。FM802が主催し、SXSWの影響で始まったことは知られるが、 2025年は、「ASIAN WAVES」という企画を立ち上げ、よりSXSW色が表現されたと思う。MLFOのように、カンファレンスとネットワーキング、アジア各国からのデリゲイツ(各国のフェス担当者)招待を行った。
私は、LABでマーケティングとマネジメントをサポートしているWang One(ワンワン・所属会社U/M/A/A ユーマ)という、東京在住中国人2人のエレクトロニック・ユニットのサポートで参加したが、開催数日前に『ASIAN WAVES』のことを知り、一参加者として、アーティスト関係者として参加するという貴重な経験が出来た。招待されたアジアのアーティストのライブを観て、会場やカンファレンス、パーティーなどで、アジア各国の関係者や海外を目指す日本の関係者やアーティスト達と交流することが出来た。ただでさえ大規模なミナホの運営の中でこのような新しい試みを実行された関係者の皆さんに感謝の気持ちでいいっぱいになった。


MLFO2026出演
東京拠点の中国人2人組インディー・エレクトロニック・ユニットWang Oneのライブ
さて、Wang Oneは、まさに、この"GO GLOBAL"時代に生まれるべくして生まれたアーティストだろう。ミナホのライブには、一般のお客さんがチェックして観に来てくれたし、デリゲイツ達も足を運んでくれて、高い評価を得られカンファレンスでもベストアクトの一つに挙げて頂いた。
「ミナホは、J-POPのサーキットイベント」と思ってる方がいたら、来年はこの『ASIAN WAVES』に注目してほしい。関係者だけでなく、音楽を愛する関西のオーディエンスのエネルギーにも出会え、関西出身者の私としても誇らしい。

Wang One Live Performance at MINAMI WHEEL 2025
Wang Oneは、11/30「BiKN 2025 Shibuya」や1/30-2/1「MLFO2026」と、日本→アジア→世界を志すライブイベントにも出演する。現在進行中の音楽シーンのホットトピックである”GO GLOBAL”に興味のある方は是非、チェックしてほしい。


LABでは、Wang One以外にも多くのアーティストや、レーベル、事務所をサポートしている。業務を通じて、クライアントだけでなく、シーン全体に貢献していきたい。
2022年にLAでの88risingのフェス『Head In The Clouds』を取材した。その記事も興味がある方は是非見て下さい。wakita.hateblo.jp
LAで体感したのは、私たちにとってのJ-POPは世界において、ASIAN POPでもあるということだった。LABを立ち上げた時に、将来のビジョンを尋ねられた時は「アジアから世界へ、グローバル・マーケティング」と答えた。また、世界へ向かう事はイコールで、世界を受け入れる事でもあると思う。日本の音楽を世界へ、世界の音楽を日本へ、継続して具体化していきたい。
”GO GLOBAL”の一歩目は、ライブ現場から!
21世紀の音楽ビジネスのキーワードは「デジタルテクノロジー」「グローバル」だが、その実現には、「ライブ」が欠かせない。音を通じて、人と人が出会う、音楽が音楽である場所、それが「ライブ」だと思う。
LABというデジタルマーケティング会社でマーケティングを使って表現したい事は、この「ライブ」だ。”音楽デジタルマーケティング”の看板を掲げて、仕事をすることが多くなり、「生」の音楽から遠ざかってるように思われるかもしれないが、逆で、デジタルのフィールドで、いかに「ライブ」を表現するか、心を動かし続けるかがテーマとして、日々仕事をしている。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
日本から世界へ~世界から日本へ
私たちは創業以前よりずっと訴えている考えとして、デジタル化すなわち、グローバル化というフレーズがあります。今、日本の音楽が世界のリスナーから関心を持たれています。国内国外を隔てないマーケティングの必要は日に日に増していくと思います。この点においても、多言語翻訳をスタート地点としたグローバル・マーケティングを積極的に進めていきたいと思います。
興味ある方は、LABのHPよりお問い合わせください。また、私のSNSのDMにも気軽にメッセージ下さい。皆様からのご連絡お待ちしております。
株式会社LAB
急速に変化するデジタルテクノロジーと共に変化する音楽シーンの未来を創造する。
株式会社LABが新時代の音楽ビジネスの知識、情報、スキルを提供し、活動サポートを行います。2021年にデジタル音楽人材の育成を目的とした講座「音楽マーケティング・ブートキャンプ」を開講、これまでに6期200名以上の修了生は、音楽企業への就職転職など多方面で活躍しデジタル時代の音楽ビジネス人材として活躍しています。
多様なスキルとセンスを持ち、最新の音楽ビジネスを理解する人材が、メジャー、インディ問わず多くのレーベルやプロダクションへのデジタルマーケティングサポートを行い、TikTokバズやストリーミング再生増、YouTube収益化、海外発信など多くの実績を上げています。
脇田敬
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音楽マーケティング・ブートキャンプ 第6期(次回開催は2026年春予定)
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