【イベント開催】音楽シーンの未来を読む「アジア」と「フェス」

http://musictechradar35.peatix.com

2月24日にこちらのイベント行います!

2022年、音楽シーンのトレンドをリードする「コーチェラ」がアジアをプッシュ!

私にとっての音楽シーン2021年最大の衝撃は、コーチェラ・フェスでの88risingのアジア系アーティストが集結したスペシャル・ステージ「Head in the clouds forever」でした。宇多田ヒカル初のフェス出演として世界最大のフェスのメインステージで日本語で「First Love」や「Automatic」を歌う姿は日本でも大きな話題となりました。

youtu.be

毎年4月に開催され、世界の音楽シーンのトレンドをリードする存在となったコーチェラの中継はYouTubeで中継され、私も毎年チェックしています。

そんな、全世界の音楽関係者やファンが注目するコーチェラで、2022年、アジア系レーベル&メディアの88risingがスペシャル・ショーが大々的に行われたのです。

まさに「アジア」が世界の音楽シーンに登場した歴史的ステージでした。

残念ながら私はコーチェラには参加出来ませんでしたが、8月に行われた「Head In The Clouds」に日本から出演したTERIYAKI BOYZに同行させてもらい行くことが出来ました。

ここで、88risingの代表ショーン・ミヤシロ氏に貴重なインタビューすることが出来ました。貴重なライブレポートやインタビューなど、是非ご覧ください。

wakita.hateblo.jp

ちなみに、2日目のラスト、フィナーレでは先日『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞を受賞した中華系マレーシア人女優のミシェル・ヨーも登場していました。映画と音楽合わせた視点でのアジアも面白いですね!

メディアとしての「フェス」

このようにビッグアーティストや気鋭のニューカマー、新しい音楽トレンドを広める力を持った「フェス」は、現代の重要な音楽メディアとなっています。

それは、かつて雑誌が担っていた役割を思わせます。ヘッドライナーは表紙、巻頭のアーティストのようであり、お目当てのアーティストきっかけで新しいアーティストと出会う。様々なストーリーとトピックが集結します。

今回のイベントでは、フェスサイトFestival Lifeを運営し、沢山のメディアに登場する、津田昌太郎さんをゲストに、最新のフェス事情をお話頂きます。

www.festival-life.com

津田さんは、2022年のコーチェラに行かれ、88risingのステージも現地で観られていますし、本イベントのモデレーターの山口さんと共に、インドネシアジャカルタで行われた「Head In The Clouds」にも行かれています。YOASOBIの初海外公演となったこのフェスも話題になりました。

K-POPの流行、映画祭でのアジア系映画の活躍など、注目されるアジア・トレンド、そして世界と日本のフェスに何が起こっているか、お話しできればと思います。

リアルとオンラインのハイブリッド開催で行いますので、是非ご参加お待ちしております。

 

 

 

 

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大阪音楽大学から突然の契約終了通知【から3か月】

大阪音楽大学から契約終了通知が届いてから3か月が過ぎました。

私の意見は最初のブログに書いたことと何も変わっておりません。

事実が明らかになり、契約終了が撤回されることを求め訴え続けます。

過去のブログ

大阪音楽大学から突然の契約終了通知。 - 音楽ビジネスBlog

理由と背景 - 音楽ビジネスBlog

大阪音楽大学から突然の契約終了通知【その後】0219 - 音楽ビジネスBlog

 

さて、3か月を振り返って。当時はとにかく大きなショックを受けました。直前まで来年も仕事をする前提で、和やかに話していた相手から急に契約終了を叩きつけられたわけですから。その後、この間、なぜこんなことになったのか理由と事実を求めてきました。

 

そんな中、3月12日にアップされた山口哲一さんのブログ記事

大阪音大ミュージックビジネス専攻と岡本忠好教育主任について|山口哲一:エンターテック✕起業|note

は、今回何が起こっていたかの当事者にしかできない誠実な証言です。私同様、大学から多大なダメージを受けた者が、その事実と向き合い発信する事がどれほどの負荷なのか。多くの人に理解して頂きたいです。

 

ブログ内で取り上げられている岡本主任について

山口氏の記事の中で今回大きく取り上げられた岡本主任。
私の契約終了は「俺が希望して、理事会で承認された」と語りました。彼は、その直前まで、にこやかに、「東京との往復大変でしょ」「無理しないでね」「来年は○○だね」など、優しい気遣いの言葉やポジティブな会話がありました。その笑顔の裏で、このような事が進められていた事実は到底理解できなかったです。

レコード会社を辞められてから、再就職、独立が上手くいかず、専門学校の仕事を始めた頃、山口氏から助けられ、恩を受けてきた話を岡本氏の口からも聞いたことがあります。

私も彼のいた専門学校で授業を8年間持っていたので、出世競争に負けて落ち込む姿を見ていました。山口氏が新専攻に彼の名を挙げた時には賛成しました。今回の山口氏のブログを受けて、彼からの説明を聞きたいです。

 

レコ大作曲家Kaz Kuwamuraさん

同僚である、Kaz Kuwamura先生が退職されたことも大きなショックでした。

理不尽なことに異を唱え、学生に寄り添い、故に失望されたこと、その心痛の大きさを思うと、心から怒りを感じます。2021年末にレコード大賞を受賞し、奥様と生まれたばかりの娘さんと一緒に大阪に移住し、作曲家活動と学生指導を現在進行形で行うミュージックビジネス専攻の創設された理念を実現しようとした仲間です。

 

最前線のクリエイターであり、多くの高校大学で教壇に立たれた彼を、このような状況に追い込んだこと。大学の魅力へと活かせなかったことは本当に残念という言葉では言い表わせないです。

 

一番の被害者、学生たち。

何よりも大切な主役である学生たちに、どれほどの不安を与えているか、この3か月の間に少しずつ、知ることが出来ました。

この新専攻のヴィジョンや指導に魅力を感じ、進路として選択してくれた学生たちは、開講して以来、私の誇りでした。「親バカ」ならぬ「教員バカ」ですが、この集団こそ、音楽シーンの未来を切りひらく人材たち「新時代」「最強」の音楽人になる!と思ってきました。その為に私が出来ること、教えられることは何か、提供できることは何か、専任仲間であるKaz氏をはじめ、気持ちを持った先生方と常に議論していました。

 

大学のカリキュラムと方針変更で、本来考えられていた教育が受けられなくなった学生への救済として「山口ゼミBiz」を立ち上げられました。若い方は業界の最先端の先生方から学ぶ機会を活用してもらいたいです。

https://yamasemibiz.peatix.com/



そして、教員、職員の方々。

大学が良くなってほしいという気持ちであることを伝えているつもりですが、皆さんに不安を与えている一因であることは間違いないと思います。いろんな人が心配して下さり、助言下さりました。私は、この問題が深刻化し大学の今後に悪い影響を与えたくないと考えてます。通知後もこの先起こるリスクを説明し、平和的な解決に努力する姿勢も表わしました。

その後の大学理事との面談があったのですが、非常に敵対的な、話し合わず押さえ込もうという姿勢。「裁判でもなんでもやってみなさい」と挑発する理事の態度に、話し合いで解決が出来る相手ではないと判断しました。この時の事も忘れられません。

学生、職員、教員の方にとって、今回の件が悪しき前例とならないよう、大学の判断について事実を明らかにし、再発防止への取り組みが進み、健全な大学運営がされることを希望します。

 

最後に、応援して下さる皆様へ

いろんな方がアドバイス下さるなかで、とにかく体調に気をつけて、とおっしゃられる意味がわかりました。何かと疲れやすく、仕事効率が落ち、ネガティブな感情が湧き上がってきます。

誰の責任で、どういった理由で、決定が下ったか、「合理的な理由」は未だに大学からは明らかにしようという積極的な姿勢がありません。どうやらこの問題は長期化しそうです。

公私とも、心身の健康に気遣い、長丁場に備えようと思います。

 

なんとか、ここまで、やってこれたのは、力になってくださった方の励ましのおかげです。それは、実際に近くにいらっしゃる方だったり、メッセージを下さった方だったり、思い思いの形で私に寄り添ってくださったり、楽しませてくださったり、話してくださったりしました。本当にありがとうございます。

最後の最後まであきらめず頑張ります。

 

大阪音楽大学から突然の契約終了通知【その後】0219


1月27日に投稿した記事「大阪音楽大学から突然の契約終了通知。」は、大変多くの方から反響をいただきました。


wakita.hateblo.jp

 

学生や保護者の方からは、専攻や大学に対して説明を求める声が寄せられています。大学関係者の中でも不安と心配の声が上がっています。

 

入学を検討される方や教育内容に興味を持つ方が見るであろう大学のHPには、今も、教員陣として、退任予定の私や山口氏、客員教授の音楽、エンタメ、関係企業の方々の名前や写真、実績や、関連記事が載っております。
「指導教員や指導内容は、予告なく変更する可能性があります。ご了承ください」等の注意を載せておくべきでしょう。ライブイベントなどでは一般的な対応だと思いますが、若者の未来がかかった選択の材料なので、重い責任を認識するべきと思います。

 

さて、その後の報告です。ここには内容を載せることは出来ませんが、弁護士を通じ質問書を大学に送りました。

 

理事長名義で理由と根拠が書かれてありましたが、一方的な回答であり、到底納得する内容ではありませんでした。適正な調査をした上での回答なのか疑問を感じざるをえません。学生や保護者、心ある教員、職員の方々の心配、不安が高まり、私に対しても多くの方々から大学の対応への疑問の声が寄せられ、説明を求められている中、今回の決定を行った大学経営陣と専攻関係者には、誠実な対応を求めたいと思います。

 

興味関心を持ってくださった方々、応援の声を寄せて下さった方々、改めてご報告の機会を作りたいと思います。報道機関からもお問い合わせ頂いております。この問題を広く知って頂き、改善と再発防止に繋がるよう情報提供や取材に応えてまいります。

 

音楽ビジネス人材育成への私の動機を書いた前回の記事も是非読んでみてください。

wakita.hateblo.jp

 

山口哲一さんが、私について書いて下さった記事はこちら。私個人の話より、それ以外の箇所の方が重要です。こちらも是非読んでみてください。

note.com


引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

祝・最優秀グローバル・ミュージック・アルバム受賞!宅見将典が語るグラミー賞受賞までの軌跡


www.youtube.com

第65回グラミー賞で、宅見将典さん、Masa Takumiさんが「最優秀グローバル・アルバム賞を受賞されました。

 

2月28日のニューミドルマンコミュニティのオンラインイベントMusic Tech Radarでは、この宅見さんをゲストにお招きします。

祝・最優秀グローバル・ミュージック・アルバム受賞!宅見将典が語るグラミー賞受賞までの軌跡

https://musictechradar34.peatix.com/

 

つい先日グラミーを受賞されて、その熱が冷めないうちに、
直接お話を聞ける機会ということで、とても貴重なイベントとなります。
是非、皆さんご参加ください!

 

sate,

世界で一番権威がある音楽賞と言われるグラミー賞は、アメリカの音楽業界のミュージシャンやプロデューサー、エンジニアらで組織されるレコーディングアカデミーの会員による投票で決められます。

宅見さんが受賞した、最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞は、
非西欧のお伝統音楽や伝統楽器を使った音楽の部門です。

色んなインタビューで、宅見さんが語っているのですが、2014年にレゲエ部門でノミネートされた作品に参加されており、それをきっかけに、グラミー受賞を目標に日本とアメリカの両方を拠点として活動するようになったそうです。

音楽の内容が素晴らしいことはもちろんですが、日本人ミュージシャンとしてのアイデンティティを持ちながらも、異文化であるアメリカや世界中の人が共感できる作品内容になっています。
リズムやグルーブ、アレンジなど、今の世界の音楽シーンのトレンドに沿ったものであり、とても親しみやすくなっています。

 


www.youtube.com

biglink.to



そして、グラミー賞を受賞するための戦略をしっかり持ち、見事受賞することで、世界にご自分の音楽を届けることに成功されたわけです。

今、世界中がネットによって、お互いの距離が近くなり、様々な国の文化に興味を持つことが多くなっています。オリンピックが開催されたり、アニメが人気になったりしている日本に興味を持つ人は世界中に沢山います。

そんな人たちが、楽しめる音楽を私たちはどれだけ提供できているかという事について
今回の宅見さんの快挙は考えさせてくれます。

是非、興味のある方、一人でも多くの方にイベント参加して頂きたいと思います。

 

 

あと、もう一つ、私が出演するイベントもあります。
3月8日に大阪のアートエリアB1ミュージックエリアで開催される
大阪音楽大学コミュニケーション専攻さんのイベントでシティポップについて話します。

詳細はこちら!

mcom.jpn.org



デジタルテクノロジーの変化と「シティ・ポップリバイバル
と題して、シティポップの世界的な流行の背景について、お話しします。
入場無料、オンライン配信もあります。
こちらも是非ご参加ください。

 

 

 

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理由と背景

大阪音大突然契約終了通知問題で、多くの人に心配をおかけしております。
ここに至った私自身の話と、大阪音大にミュージックビジネス専攻がどのように誕生したか?の話を書いておこうと思います。

専攻を立ち上げた山口哲一さんのブログも合わせてお読みください。

 

音楽業界で働きたい!

京都府で生まれ育った関西人です。
東京一極集中の音楽業界で仕事したいと思い上京しました。情報の多さでは東京に勝てるはずがなく。東京への憧れと反抗心がありました。音楽業界は、教えてもらうのではなく見て盗め、背中を見て学べといったアナログな業界で、独立心の強い関西人の私はなんとか業界に潜り込み、仕事を覚えていきました。レコード会社でのプロモーター、無経験でのCD発売、マネジメント、年間100本以上の貧乏ライブツアー。ライブハウス/クラブでの店長、マネジメント。アーティスト事務所の設立とメジャーデビュー。全てのことが手探り、失敗ばかりして学び続けました。

 

担当アーティストがブレイクして得られた市民権

担当したアーティストが売れてくれたことで、音楽業界の市民権を得ました。「メンバー」として認められた、「一人前」のような認知をされたということでしょうか。なんとか一つの夢を叶えたという気がしました。しかし、この仕事は一生勉強、常に努力だと思います。プロとして認められ続けたいという想いがあります。浮き沈みの多い世界でそれをキープするのは簡単ではありません。その後もサバイバルするために学びながら働き続けています。

 

音楽ビジネスを教える

両親兄弟、一族皆、学者、教師ばかりの世界で育ってきました。人材育成、教育は向いているんじゃないかと思うことはいろんな現場で感じましたので、尚美ミュージックカレッジという専門学校でマネジメントを教えてほしいと言われた時は、ピンとくるものがあり、有難く引き受けました。仕事の現場で卒業生と出会うと、授業を受けていた時は理解できなかったが、現場で役に立ったと言ってもらえます。それがモチベーションになっています。

かつての自分のような、業界で働きたいがどうやっていいかわからない人に参考にしてもらいたいという想いで指導に取り組みました。やがて、誰もが音楽ビジネスを学べるようにするために「マネジメント」や「音楽ビジネス」を、定義化し、体系化するよう務めるようになりました。

 

山口哲ーさんとの出会いとマネジメント本の執筆

2017年に執筆、出版した『アーティストが知っておくべきマネジメントの実務』(リットーミュージック)は、音楽ビジネス現場を一通り経験した積み重ねを目の前にいない人に伝える為に書いた本です。デジタルテクノロジーによる音楽ビジネスの急速な変化があるからこそ、このようにノウハウを広める本が成立すると感じました。今でも、音楽関係者から、マネジメント本を読みました。バイブルです。と言ってもらえることもあり、本当に嬉しく思います。

この本を出すきっかけとなったのが、監修した山口哲一さんとの出会いです。今の私の仕事に繋がる重要な出来事です。2009年頃、音制連音楽事務所の団体)が音楽ビジネスのデジタル化についてのセミナーを開催すると知り、張り切って当時の部下たちを引き連れて参加しました。ネットを使ったプロモーションで大きな成果を挙げていましたし、デジタル化こそが音楽ビジネスの未来だと確信していました。そこで初めてお会いしたのです。その後、山口さんがニューミドルマン養成講座を立ち上げた時に、運営、制作として参加し、今に至る、長い、デジタル時代を切り開く音楽ビジネス人材の育成活動が始まったのです。

マネジメント本企画は、このニューミドルマン養成講座の書籍化プロジェクトの中で実現したのです。

 

大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻プロジェクト

2018年頃、山口さんに大阪音楽大学から、新学科を作るプロジェクトの依頼があったと聞き、大変嬉しく思いました。山口さんと一緒に取り組んできた先進的な取り組みが評価されたとの思いもあります。また、私の地元関西で、音楽を専門とする学校に進学した学生たちを指導できるというのは私の素養や性質を活かせる仕事だと期待しました。

私自身が、音楽ビジネスの一員として直接指導すると共に、さらに多くの一線で活動するプロフェッショナル人材をキュレーションし、学生にそのスキルや思想、魂に触れてもらう機会を与えたいと考えました。演奏系や研究系の専攻と同じく、音楽という素晴らしい文化を担う人材を育成したいという志で活動し、その結果生まれた「専攻」なのです。私たちにとっては。


現在進行形の音楽シーンを感じながら学ぶ

常に若者が主導するトレンドが変化し続ける音楽ビジネスを教えることは非常に難しいです。評価が定まったトレンドはすでに古いものであるからです。なので、私は教員として指導しながらも現役の音楽ビジネスマンであり続けたいと考えています。

特に、ネットテクノロジーの普及による趣味趣向の多様化、市場のグローバル化も進行し、既存の音楽ビジネスのあり方は大きく変化し続けています。どれだけ、現場の空気を感じ、手足と頭を動かし、汗を流しているか重要です。長年の経験や、慣習に縛られず、学び、実践することで音楽ビジネスの考え方をアップデートし続けないといけません。

 

~誰でも音楽ビジネス出来る時代~Anyone can do music business!

業界は秘密が多く、閉じた村社会ですが、デジタルテクノロジーの進化と普及により、時代が変わり、風通しが良くなり透明化が進んでいます。様々なプラットフォームを活用すれば、レコ―ド会社や事務所の力無しでは出来なかった仕事も、誰もが行うチャンスが与えられました。

昔は、アーティストを目指す若者は、「〇歳までに事務所やレコード会社からデビューできなければ、音楽の道は諦める」と言っていましたが、今の時代、所属できなくても全世界に曲を配信できますし動画を公開出来ます。その楽曲やパフォーマンスが拡散され人気者になった人はごまんといます。「諦める」必要が無くなりました。所属し続ける為にやりたい事を我慢する必要も減っています。選択肢が増えたのです。

今の時代は、何歳であっても楽曲とパフォーマンスを発信し、広め、その対価である報酬を受け取る手段が揃っています。あと必要なのはノウハウと行動力です。そして、何より大事な「音楽愛」「信頼」です。

 

音楽デジタルマーケティング会社と書籍の出版

現在、プロデュースやマネジメントといった通常の?音楽ビジネスと、指導活動を行いながら、2年前より取り組んでいる「音楽デジタルマーケティング」の会社設立と、本の執筆に取り組んでいます。SNSや動画投稿サイトを使ったデジタルマーケティングは、現在のビジネスや社会活動に不可欠な存在ですが、「音楽」という特殊なツールを扱うことは、他の業種とは違った仕組みとスキル体系が必要です。音楽は人間の「心」を動かす、つまり「感動」を扱う仕事だからです。コスメ商品や食品、雑貨は心を持たないですが、アーティストは心を持った人間です。アーティストやスタッフ関係者、リスナー。。音に触れる人たち全ての心が生み出す瞬間瞬間に変化するマジックなのです。音楽デジタルマーケティングの手法を体系化、定義づけすることで、日本の、世界の音楽ビジネスを進化させ、音楽の力で未来を少しでも明るくしたい。貢献したいと考えています。

 

大阪音楽大学の契約終了問題は、避けられない戦いだと思っていますが、同時に、新時代音楽ビジネス人材育成も、私が人生を賭けて取り組む仕事であり、それは、大学がどこであれ、学校だろうが現場であろうが続けていく仕事です。

決して嘘をついてはいけない、入学者を集めるための嘘の「企画」であってはならないのです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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大阪音楽大学から突然の契約終了通知。


昨年の12月10日に、嘱託専任教授として働く大阪音楽大学より配達証明郵便で契約終了通知が届きました。


2022年4月開講した新専攻「ミュージックビジネス専攻」の立ち上げ準備より携わり、専攻での学生指導の中心の一人として、当然、来年以降も継続して勤める前提の話も多くある状況で、事前に何の相談もなく、通知後も理由の説明もない。紙1枚での契約終了。大きなショックを受けました。現状、大学からは、合理的な理由の説明もなく、契約上問題がないとの返答しかありません。

合理的な理由なく、来年以降のカリキュラムや予定が話された上での契約終了は違法性が高いと考えています。法的な根拠を踏まえて交渉し、最悪の場合、訴訟なども検討しております。不合理とも言える一方的な人事が、一般企業と異なる公共性の高い教育機関において、どのような組織的な決定を経て行なわれているのか。再発防止のための原因解明も求めていきたいと思います。

 

■今後について
契約終了の撤回、契約更新を求めて弁護士を通じて大学と交渉してまいります。
また、大阪音楽大学には公益を担う教育機関としてルールに基づいた公正で公明な運営がされるよう求めます。


ある日突然起こったことで寝耳に水の出来事でしたが、この間、1か月以上、未来の音楽産業を担う学生のことを第一に考え、このような事態に誠実に向き合い、色んな解決を試みてきました。残念ながら、話し合いが出来る相手ではないことが分かりましたが、私は諦めず戦っていきます。

 

今回、ミュージックビジネス専攻の産みの親であり、私と同じく紙切れ1枚で特任教授契約終了通知を受けた山口哲一さんのブログです。是非、こちらも読んでください。

 

「100年の伝統校が本気で取り組む、音楽×テクノロジー×ビジネス」

これは、MB専攻の学生募集に使用されたキャッチです。
大阪音楽大学は、私の故郷である関西において、西洋クラッシック音楽や民族音楽など、演奏や研究、教員育成などを担っています。私が勤めたこの1年弱の間にも、才能あふれる学生たち、その道を追求する素晴らしい先生方と沢山出会うことが出来ました。そんな伝統校が、ポピュラー音楽ビジネス、ITテクノロジーに取り組み、21世紀社会に貢献する人材を育てる。とても夢のある話です。多くの方が賛同し協力して下さりました。私の授業でも音楽業界の最前線で活躍するトップクラスのプロフェッショナルが訪れ「生」の話を学生に届けて下さり、現場で経験を積む機会も頂きました。今後4年間かけてコラボレーションする種を植えることが出来たと思います。

シビアな業界と教育を繋ぐのが大変な事は最初からわかってます。テクノロジーとは縁遠い分野の大学なのも分かります。本気で取り組む気がないなら、最初からそう言ってもらえればよかったのに、と残念に思います。

私たちが学生募集で呼びかけたことを信じて、この専攻に飛び込んできてくれた46名の1期生たち。4月、彼ら彼女らと出会えたことは本当に感動しました。こんな事態になった今でも、このプロジェクトに参加してよかったと思っています。だからこそ途中で投げ出したくないです。専攻を、大学を、業界を、社会を良くするため、一緒に学び、実践し続けたいと今も強く思っています。

脇田さん、なぜそこまでがんばる?」と聞かれます。「大阪が、音楽が、この大学にいる人々が好きだから」でしょうか。音楽ビジネス人材育成は、大阪音大が無ければできないわけではありません。何があっても続けます。しかし、素晴らしい音楽人たち、研究者、教員が、強権経営によって抑えつけられている状況の中、私が悪しき前例となることは出来ません。

しんどい戦いになると思いますが、よりよい環境を創るために、音楽愛に溢れた、クリエイティブで未来に繋がる活動にしていきたいとポジティブに考えています。皆様のご理解、応援を宜しくお願い致します。

裁判に発展することもあると思っております。その際は、カンパやクラウドファンディングなど、ご協力を求めるかもしれません。各種アカウントのフォローよろしくお願いします。

あと、通常の音楽ビジネスも平常運転中ですのでお仕事依頼もお待ちしております!音楽ビジネスについて知りたい業界外の方の質問なども気軽にお送りください。

この1か月半、沢山の方に支えられてきました。おかげで、なんとか頑張れています。先日行ったライブで聴いたRina Sawayamaの「This Hell」という曲のフレーズを「This hell is better with you」(こんな地獄もあなたとならマシ)皆様本当にありがとうございます。

 

脇田 敬

各リンクはこちら

 

 

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映画『ホイットニー・ヒューストン』は音楽寄りの映像体験


デビューの頃のホイットニーの屈託のない明るさ、モデル容姿の美しさ、圧倒的な歌唱力。まぶしいぐらいの存在でした。その後の悲しい人生を想うと、聴くたび、その明るさゆえに胸を締め付けられます。あの時代を知る音楽ファンにとって、ある種トラウマなのがホイットニーではないでしょうか。

マライヤ・キャリーのように毎年クリスマスになると華やかにリバイバルすることがないのは、そんなつらい過去の様な思い出したくない存在になってしまっているからだと思います。

それほど、デビュー時のホイットニーの天真爛漫な輝きはまぶしかった。

マイケル・ジャクソンのネガティブな記憶のトラウマを『THIS IS IT』が払しょくしたように、『ボヘミアン・ラプソディ』がQUEEENの曲をクラッシックスに持ち上げたように。この映画が、社会的な記憶としての傷を癒し、本来持っていたホイットニーの歌の力を再認識させてくれると嬉しいです。

おそらく、製作側も関係者、出演者もそんな願いを込めているんじゃないでしょうか。

歌唱シーンでは、ホイットニー本人の歌唱音源が使用されていて、冒頭から最後まで、歌をしっかり聴かせてくれます。ゆえに上映時間はやや長い。が、全く気にならないです。

そして、ホイットニーの音楽の魅力が何処から来て、どのように作品やパフォーマンスとなったか、音楽ビジネスのリアルな検証がされ、マニアックにならない程度にさりげなく画面上に記されています。

映画的なリアリティを期待するとがっかりするかもしれません。映画批評的な視点からすると評価が低い気もします。ホイットニーの親のような存在である大プロデューサーのクライブ・デイヴィスもこの映画のプロデュースに参加していて、都合のいい描き方しかしていないと思う人もいるかもしれません。しかし、音楽的な描写について、かなり追求されていると思います。日本語字幕監修を松尾潔さんが手掛けている事も、この映画の意図の表れだと思います。

(※ナラダ・マイケル・ウォルデンの扱いが小さいのは何故?)

 

レコード会社に30年以上勤務された業界の先輩であるKASHIMIさんと、この映画について語りました。
ホイットニーの魅力、そして、1980年代の業界背景についても話せたことはとても有り難かったです。興味ある方是非観てください。


www.youtube.com

 


ホイットニー・ヒューストンから1曲お勧めするとしたら。


www.youtube.com

 

「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」(愛は偉大なもの)を、挙げたいと思います。ホイットニーのカバーで有名になった曲として「I will always love you」など有名すぎるぐらい有名ですが、この曲もカバーで。真のヒーローとされるモハメド・アリのために作られた曲のカバーであり、歌の力で愛の「清らかさ」「美しさ」「強さ」を表現したアンセムです。名シンガー、シシー・ヒューストンの娘としてエルヴィス、アレサなどアメリカ音楽の正統なエリートとしてのホイットニー・ヒューストンを象徴する曲だと思います。

80年代後半中学生だった自分は、キラキラしたアメリカン・ポップ・スターとしてしか認識していなかったと思いますが、何かこの曲に込められたメッセージが感性に影響を与えてくれたと思います。

 

aanii.net

 

ホイットニー・ヒューストン』映画批評的な意味で名作じゃないかもしれませんが、音楽体験として最高なのは間違いないと思います。おススメします。

 

 

 

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