2010年代のメインストリーム「新しいR&B」とグラミー賞

12月4日(金)にイベント行います。
本気でグラミー賞R&B部門に挑戦する日本でただ一人の音楽人、山内直己さんをお迎えします。

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山内さんは、Sweet Soul Recordsというレーベルで、ソウル、R&B作品を多数リリースされています。
マネジメントされているNao Yoshiokaさんは、世界基準の音楽性で高い評価を得ているアーティストとして、グラミー賞R&B部門でのノミネート、受賞を目指し本格的なプロモーション、ロビー活動を仕掛けられています。

 

youtu.be

 

前回のNMM MeetUpでゲストに来て頂いたstarRoさんは、グラミー賞リミックス部門でのノミネートされる快挙を達成されています。

2013年頃SoundCloud内で90年代R&Bリバイバル、進化させたトラックが若いアーティストたちに支持されR&Bの新しい潮流である、Future R&BAlternative R&Bといったいろんな名前で呼ばれた、アップデートされたR&Bのトレンドを担うクリエイターとして認められたそうです。

さらに、居住されていたLAのレーベル/メディア/イベント、Soulectionに所属したことで、さらなるステップアップを果たし、メインストリームのアーティストと多く作品を作り、グラミーノミネートまで登りつめたのです。

R&B」と聞くと、黒人の人しかやっちゃいけないジャンルのようなイメージがありますが、2010年代の新しいR&Bは、サウンドがエレクトロを導入してアップデートされただけでなく、多様な人種、セクシャリティなどダイバーシティ(多様性)を表現した、アメリカ社会の思想的、文化的な流れを表していたムーブメントであったのでしょう。

 

私がSpotifyを通じて知り、好んで聴いてきたアーティスト、Kehlani、Miguel、Childish Gambino、The Weeknd、Chance The Rapper、Janelle Monae等から感じた新しさは、こういった背景があるとstarRoさんの話を聞いて合点がいきました。

 

また、2010年代を代表するアーティスト達、、ハワイ出身、プエルトリカンとフィリピンのハーフであるBruno Marsが、LAを拠点にプロデューサー、ライターからスターへと快進撃したことも、このようなムーブメントを背景としたトレンドと繋がっていると思います。

また、Sam Smith、ADELE、Ed SheeranといったUKからのビッグ・アーティストや、Ariana Grande、Justin Bieberといったポップスターも、こういった新しいR&Bサウンドやマインドをしっかり取り入れていました。

Beyonceは、、、?考えると深いですね!

 

ここまで、前回のstarRoさんの話を聞いて、思った事ですが。
そこを踏まえて、次回の山内さん、Nao Yoshiokaさんの作品を聴くと、なぜ、こういった音楽アプローチをされていて、グラミーR&Bを目指されているかについて理解しやすくなります。2010年代以降のR&Bは多様性があり、革新的なサウンドとメッセージを受け入れるジャンルであり、日本人アーティストであっても音楽で勝負できるチャンスが十分あるのだという事だと思います。

 

今回のイベントのタイトル「日本人音楽家が世界で活躍する条件」
社会の空気、新しいツール、音楽性、クオリティ
これらを踏まえて、タイミングとチャンスを捉えることでしょうか。
山内さんとの話の中で、答えを追求したいと思います。

 以下は、NMMコミュニティのオーガナイザー山口さんの、starRoさん回のレポートになります。
合わせて読んでみてください。

note.com


2020年11月4日(金)20時~ zoomでのオンラインイベント。是非、ご参加ください。

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『マインドハッキング』~アメリカ大統領選、EU国民投票、、選挙はいかにハックされたか~

こちら衝撃的な一冊、激オススメです。

Facebookから個人情報を集め、イギリスEU離脱国民投票アメリカ大統領選の結果に大きく影響を与えた情報会社、ケンブリッジ・アナリティカについて元社員でありシステム開発者の暴露本。

膨大な個人情報データをもとに、心理学テクニックを駆使し、パーソナルに作られたナラティブのコンテンツを制作、市民の不安や不満、恐怖を煽る選挙戦の実態が知れる。

 本の中で明かされる手口の数々。。
法律やモラルを無視した、ネット上の個人情報や行動データを収集し、特定の政治勢力や企業の利益の手段に使用される恐ろしい時代。ルールが未整備なのをいいことに、何でもあり、やったもん勝ち。モラルを無視する者が勝ち、利益を得る。
今の世の中が、いかに無秩序であるかがよくわかります。

 

さらに、少なからず、我々もこの情報戦に影響されていることに気付かされる。否定すべき意見や情報に対し、どこかで一理ありと感じさせられ、それが現実的だと思ってしまう。つまり私たちの心理がコントロールされているのだ。そして、知らず知らず誰かの利益に加担してしまう事、これが世界規模でまかり通っている。

トランプ政権、ブレグジットロヒンギャ、、金儲けの為に世界を破壊する輩。トランプ大統領も、そこに乗っかている神輿の一人だっただろうと思う。

こういう人間の暗部を狙う動きにブレーキをかける法制度やモラルの確立が必要であることを痛感する。

 

この本で共感できる、好きな部分として、政治とテクノロジーの話に「文化」が重要な役割を果たすと考えているところ。
著者も、音楽やファッションなどの文化から得た価値観を信じ、そこにアイデンティティを求め、モラルの基準とする姿勢に共感する。原題も『Mind F**k』とポップカルチャー感が出ていて、政治やテクノロジーを題材とした堅い本でありながら、マインドがパンクだったり、ゲイカルチャーするところが面白い。

 

さて、この本の衝撃をどう受け止めればいいのだろうか。読んだ自分自身は何をすべきなのか?


この本では、ケンブリッジ・アナリティカの役員であり、「トランプの生みの親」と呼ばれホワイトハウスの首席補佐官まで登りつめたスティーブ・バノンが主要な人物として登場する。彼はルネ・ゲノン、伝統主義思想に昏倒し、現代西欧民主主義を破壊する革命を目指した。このような思想背景から、「反エスタブリッシュメント」「反エリート」の看板の元、破壊的なやったもん勝ちの政治が支持される勝ちパターンの発明へと繋がっていく。文化や思想から生まれた理想をテクノロジーと合体させ、一大勢力を築いた。

ドナルド・トランプは多くのミュージシャンの楽曲を使用した。それらの曲を生み出したアーティストたちの意図とは全く逆と思われる主張を持つトランプによる使用に対して、使用中止するよう求められている。

www.businessinsider.jp

 

なぜ、保守的なカントリー・ソングではなく、自由や反抗をテーマにしたアーティストや曲、が多いのだろうか。ドナルド・トランプに代表される「ポピュリズム」勢力やオルタナ右翼の台頭にはサブカルチャーカウンターカルチャーが利用される傾向が強い。もし、自分が関わっているアーティストの楽曲がこのような使い方されたらどう感じるだろうか?

 

情報テクノロジーが戦いの舞台となった時代に、音楽はどうあるべきか。考えたいと思う。フェイクやヘイトがまかり通る時代に、愛と平和、良識のある進化に少しでも貢献する音楽作品や発信を届けたい。この本は、その為に必要な実態を教えてくれる。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
以下、告知になります。

 

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次回は、11月13日。
LAを拠点に活動し、グラミーにノミネートされたプロデューサー、アーティストのstarRoさんをゲストに迎えます。こういった、政治・文化と音楽を絡めた話も出来るといいなと思っております。

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『バチェロレッテ・ジャパン』リアルとショーの境目~音楽関係者からの感想

Amazon Primeの恋愛リアリティ・ショー『バチェラロッテ・ジャパン』を観た。
この手の番組をしっかり観たのは初めて。

 

 

「男女逆転」

 

男性のセレブが女性参加者を選ぶ『バチェラー』と逆、女性のバチェラロッテが男性参加者から選ぶという設定に何より興味を惹かれた。

ポリティカルコレクトネスの時代、他の恋愛リアリティ・ショーでの、演出やSNS炎上による出演者への誹謗中傷が問題になっている時期に、女性を主役にした企画。どんな内容になるのだろうかと、とても興味を感じた。

私が普段仕事を共にするミュージシャン達は、自分自身の心を音楽に乗せてエンタメにする。毎日がリアリティ・ショーみたいなものだ。
そういった音楽関係者目線からも感想を書いてみたい。

 


『バチェロレッテ ・ジャパン』ークライマックス直前!新トレーラー解禁

 

「リアリティ・ショー」とは?

映像エンタメにとって、「リアル」「ショー」の境目はどこなのだろう?この『バチェラロッテ』は、「ドラマ」ではない。生身の人間同士の感情が表れることが刺激的だが「ドキュメンタリー」ではない。演出された「ショー」なのだ。

今回の『バチェラロッテ』に賛否の声が上がるのは、「リアリティ・ショー」でありながら、ガチ、真剣さを前面に出したからだろう。バチェラロッテ福田萌子は、こお番組で「真実の愛」を見つけたいと宣言し、序盤エピソードから、男性参加者に真剣に向き合うことを求め、自分自身もストレートに意見を言う。この、福田のスタンスがこの『バチェラロッテ』のカラーを決定する。

 

象徴的な場面として、お調子者キャラのイベントオーガナイザーの「萌子さんは完璧だ」という言葉に、私のどこか「完璧か」と尋ね、見た目の事だけを答えたことが脱落を決定づけたことだろう。鋭い質問をぶつけ、参加者をたじろかせ、中途半端な気持ちではない本気を求める。チャラい恋愛バラエティ・モードをバッサリ切り捨てていく姿が爽快だ。

男性参加者の中で目覚ましい活躍を見せた「スギちゃん」こと画家の杉田陽平が、回を追う事に成長し、輝いていくのは、彼が美術という世界で自分自身の表現を追求し続けてきた、言わば自分自身と向き合い、感情を伝える事のプロだからだろう。

恋愛におけるテクニックや駆け引きのドラマを楽しむ番組に場違いのように参加した不器用な男が、「You are special(あなたは特別な存在)」と認められ、愛を伝える。

番組を見た人は、この美しい物語に心を揺さぶられる。そして、もう一人、ポルトガル人シンガー當間ローズも輝いた一人だろう。登場から、バチェラロッテの目を見て歌で気持ちを届ける。彼の活躍も本当の自分を伝えるエンタメを生業としていることが、番組の流れに乗ったと思う。

 

番組後半、このガチ・リアル路線は、重く苦しい展開へと発展する。「真実の愛」と「結婚相手探し」を追求することは困難だ。番組設定の中、カメラの前で限られた時間、参加者の中でそれを成し遂げることは可能なのだろうか。人生を賭けた本気の挑戦とエンタメを両立することは本当に難しい。。

 

バチェラロッテ福田萌子はタレントとして芸能事務所にも所属している。ある程度自分が露出することを仕事にしているので、これが「ショー」であり、演出に乗ることが「ショー」の成立する番組であることは理解しているはずだ。しかし、今の時代に女性主人公として「ショー」をやることが正しい事なのかというテーマを背負い、番組を通じてメッセージを発信した。この番組環境の中で「真実の愛」を手に入れることが出来るのか?というメッセージだ。ある意味、番組企画を根本から否定しかねないメッセージだ。しかし、番組側もそれを許した。アメリカで10年続いている、この企画の懐の深さを感じる。

 

まるでプロレスの異種格闘技戦

プロレスを例にしよう。訓練された格闘家が、演出されたショーとしてのバトルを行うプロレスが「リアリティ・ショー」だとすれば、『バチェラロッテ』は、プロレスラーが、他の競技者と本当の強さをテーマに戦う異種格闘技戦真剣勝負のようだ。格闘家は勝負を追求するが、プロレスラーは相手の技を受け、観客にスリルを味合わせる。福田萌子の挑戦は、自分の真実を追求しながらも、エンタメ演出を成立させようという難易度の高いものだと言える。狙ってやっていたとは思わないが。

観る者を楽しませる「ショー」の演出技術やノウハウは、美的感性を追求する地味?な職人である画家スギちゃんを輝かせた。数々の賞を獲り、個展を開き評価されている画家である杉田陽平をアートに興味のない客層に紹介し、SNSフォロワーを増やし、スターを生んだことは大きな意味がある。

 

エンタメとアートの境目で愛を発信したジョン&ヨーコ

音楽の世界では、かってジョン・レノンオノ・ヨーコというビッグ・カップルが世の中にセンセーションを巻き起こした。私はビートルズ世代ではないので詳しくないが、前衛芸術家のオノ・ヨーコは一般に知られる存在ではなかったが、ジョン・レノンのパートナーとなり、アートとゴシップを合体し、それを作品化することで世界にメッセージを届けた。ジョン&ヨーコが、ショービジネスとアートの境目で発信したメッセージは「真実の愛」そして「平和」(ラブ&ピース)。

 

どこまでが「真実」で、どこまでが「演出」なのか。どちらもエンタテイメントに必要な大事な要素だ。『バチェラロッテ』は、「ショー」でありながら、福田萌子と杉田陽平が「リアル」に挑戦したことで感動的な番組になったのだと思う。

 

 

 

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iPhone12登場、5G時代と音楽&テクノロジー、これまでとこれから

5G対応の「iPhone 12」登場 アルミニウムフレームに新アンテナを採用 5色から選べて8万5800円から - ITmedia MobileiPhone12の発売が発表された。
ジョブズ時代を想わされるデザインとコンパクトなボディ、iPhone10以降のフル画面の美味しいところが合体した「iPhone12 mini」に気持ちが引っ張られるが、本来の「12」の目玉は「5G」だろう。

www.apple.com


2020年代、エンタメを劇的に変化させるだろうテクノロジーとして、下の記事にて「5G」「AI」「ブロックチェーン」を挙げた。

 

wakita.hateblo.jp


本来なら、5G対応のiPhone12は、大きなインパクトとなるはず。
日本においても東京五輪・パラの開催に合わせて、各キャリアを中心に準備が進んでいたところ、コロナショックにより進行が遅れたため、「5G化」は失速してしまったように見える。今回の新iPhone登場でも、話題の中心は「5G」よりも「mini」のように見える。

しかし、流れは変わらない。
今回日本で非対応となった「ミリ波」への対応や、基地局の設置など、徐々に環境が整い、対応機種の普及によって、徐々に「5G」効果が表れてくることは間違いないだろう。

2010年に登場した「4G」対応のiPhone4の普及こそが、10年代の「スマホ」「SNS」「サブスク」時代の環境整備をけん引したと思う。同じように、このiPhone12が2020年代を引っ張っていく流れの始まりに位置しているのではないだろうか。

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世界での2010年代の音楽シーンは、SNSYouTubeが牽引し、Spotifyの登場と普及、さらにApple Musicが対抗、しのぎを削ることで2000年代のCD→デジタルでの売上減少から2010年代後半V字回復していった。テイラー・スウィフトエド・シーランやドレイクなど、彼らはSNSYouTubeSpotifyなど、ネットツールを最大限に使い来なしトップに君臨し続けた。K-POPの躍進も同様だろう。

日本で起こったことは、この逆の動きだ。
ガラケーの「着うた」で売上を伸ばし、デジタルとフィジカル(CD等パッケージ商品のことをこう呼ぶ)が共存した2000年代後半から、まさにiPhone4登場の2010年ごろから、世界の流れから逆行しはじめる。特典会などCD多数購入施策、ドーム公演やフェスなどライブ中心のリアル志向、アナログ志向の道を突き進むことになる。これが悪いとは思わない。しかし、サブスク解禁を拒み、違法サイトを放置、デジタル化、グローバル化を怠った「鎖国&CD依存」は、世界の流れから周回遅れとなり、未来に大きな不安を残している。

5G時代は、高速通信や、拡大したリスニング傾向を予測したレコメンドなど、さらに新しいツールが登場するだろう。新しいテクノロジーを背景に生み出されるツールに古い考えで後ろ向きであり続ければ、例え、国内マーケットで当面の売上を立てたとしても、人口減少で、じりじり後退し、世界市場に存在しないガラパゴス状態に陥る。

この5G対応のiPhone12の登場、それにより生まれる新たなルールの登場、音楽ビジネスの現場に立ちながら、未来と結びつけて考えたいと思う。

 

私が運営に携わっているニューミドルマン・コミュニティでは、毎月、ゲストを招いた「MusicTech Radar」、オーガナイザーの山口哲一さんと私の関心テーマで行う「NMM MeetUp Extra」の2つのイベントを実施している。

 

音楽業界の中の人として、その問題、課題を語る
10月17日は、団野健さんをお迎えし、誰もが知る大プロデューサーやアーティストとの仕事や、まさに日本の音楽業界の中から見た問題や未来への課題について話して頂きます。

musictechradar202010.peatix.com

 

団野さんの経歴や、この回の意義について、こちらに書いてあるので興味のある方は是非、こちらも読んでください。

日本の音楽ビジネスの30年、エポックメイキングな出来事から未来が見えるはず - 音楽ビジネスBlog

 

10月30日は、何かと話題の「TikTok」をテーマに。
TikTokは、ネット音楽ツールとして、NapstarやYouTubeSpotifyといった21世紀の音楽シーンに大きなインパクトを与えたツールに並ぶ、2020年代を先取りしたツールだと思う。大きな問題を抱え、今後消滅する可能性もある。しかし「5G」「AI」「ブロックチェーン」の時代に活かされる先進的な仕組みを生み出している音楽ツールの最新型だ。女の子がクネクネ踊ってるイメージの人も多いと思う。是非、この回に参加して一緒に勉強しましょう。

nmmmeetupextra10.peatix.com

 

お隣の韓国のアーティストが全世界規模で活躍する状況を見て、驚かない人はいない。何か日本人にとって劣っている部分があるとすれば、それは、グローバル市場やトレンドへの取り組み、デジタルテクノロジーへの消極さ、だろう。

ゲストのstarRoさんは、LAに住み、SoundCloudを活用しダンスミュージックやR&B、メインストリームポップの現場で注目を集め、ビッグアーティストと仕事をし、グラミーにノミネートされた、まさに2010年代の成功者。そして、現在日本に拠点を移し、音楽プロデューサー、アーティストとして、次の時代の新たな成功のあり方をクリエイトしようとしている。先を見据えた視野を共有し、考えを深めたいと思う。

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日本の音楽ビジネスの30年、エポックメイキングな出来事から未来が見えるはず

山口哲一さんがオーガナイザーを務めるニューミドルマンコミュニティという集まりの運営をやらせて頂いています。

月2回のイベント(現在はオンライン)を開催し、毎月ゲストをお迎えしていますが10月17日に行う回には、団野健さんをお迎えします。なぜ、団野さんのお話が貴重かを書きたいと思います。

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団野さんプロフィール
1968年生まれ。1993年、フォーライフレコード坂本龍一のレーベル”gut”でキャリアをスタート。1998年〜ワーナーミュージック・ジャパンRIP SLYMESteady&co.などヒップホップ勢を担当。2004年〜Mr.Childrenの事務所、烏龍舎小林武史のマネージャーとして”ap bank”の立ち上げ、運営に参加。2011年〜ユニバーサルミュージックにて少女時代、SHINeeGReeeeNHKT48松任谷由実などのA&Rを担当。その後ワーナー系列の新会社「CENTRO」副代表を経てフリーに。現在、池田エライザの音楽デビュー、松任谷由実のニューアルバムを準備中。

 

団野さんほど、多様な日本の音楽シーンの、それぞれの時代を象徴するクセのあるアーティスト、画期的な現象を経験されている方は、そういないと思います。

 

フォーライフ・レコード
フォーライフは、日本初の現役ミュージシャンが設立したレコード会社であり、あの坂本龍一さんのレーベルgutは当時オシャレな紙ジャケで存在感を放っていた。私も中谷美紀さんのアルバムやダウンタウンのユニットGEISHA GIRLSがお気に入りでした。なんといっても、現在私が仕事を共にしている浅田祐介さんのアー担として、三宿周辺で暴れまわっていたエピソードは当時のバブリーでワイルドな業界の伝説として、よく伺っています。

■ワーナー
ワーナー時代に関わられたRIP SLYMEやSteady&coはJ-HIP HOPの黎明期にラップを一般に広めたエポックな存在でした。いわゆるDragon Ashを中心としたTMCですよね。私はclub asia系列でやや近い界隈でした。あの頃、本当にもうすぐ壁(何の?)は無くなると思っていました。

烏龍舎/ap bank
大プロデューサーの小林武史さん、そしてap bankも歴史に残るプロジェクトですよね。小林さん、ミスチル桜井さん、坂本龍一さんが設立した環境問題ン取り組む非営利団体フォーライフに通じる流れの21世紀版のように感じます。そこはどうなんでしょう?

ユニバーサルミュージック
ユニバーサルといえば、世界最大の音楽コンテンツ企業グループ。
私にとってもゆかりの深いGReeeeN。団野さんはグリーンマンとして、顔出し無しのメンバーに代わってタイツ姿で表舞台で活躍されていました。GReeeeNは顔出しなしで特大ヒットを生んだグループとして、歴史に名を刻むアーティストですね。
そして、私が当時思いっきりはまっていた少女時代(メンバー全員の顔と名前が一致できました)K-POPの日本リリースが日本プロデュースで無くなったスタートではないでしょうか?この10年間の日本でのK-POPの位置の変化、何が違うのか。個人的にはとても興味が尽きません。さらにHKT48では秋元康さんともご一緒されていますね。


■CENTRO(ワーナー)
ワーナーの360度カンパニー(レーベルと事務所がくっついている全方位ビジネス)では、現場を軽くご一緒させて頂き、その大胆なアイディア満載の仕事ぶりを目の当たりにしました。

こういった、それぞれの時代のエポックな出来事に関わられているのは、きっと団野さんが、この仕事において、楽しい事、面白い事を求めてられるからこそだと思います。以下の記事は、そんな団野さんの音楽観の核が伺える興味深い内容となっています。
あの頃三宿で何が起こっていたのか。今は売却され学校になっている、日本の音楽シーンの歴史にとって重要な歴史遺産、旧フォーライフビルの前を通る度に思いを巡らせる自分がいます。

note.com

 

今回のイベントは、デジタル化に周回遅れの日本の音楽ビジネスの未来を考えるイベントです。貴重な話を聞ける機会であり、一緒に未来を考える会にしたいと思っております。是非、ご参加ください。

MusicTech Radar Vol.8「変わらなきゃ、音楽ビジネス~2020年の警笛」ゲストスピーカー:団野健 | Peatix

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デジタル時代のミュージシャンに必要な知識、ノウハウ、技術を得る

かれこれ、5年ぐらい、音楽プロデューサーの浅田祐介さん(Charaなどで有名)が代表を務める、作家事務所エニシングゴーズに携わらせて頂いております。

若手も育ち、すでに実績を持つ著名な作家さんも参加して頂き、プロ集団として着実に力をつけてきていると思います。
私個人としてもメジャーからインディーズ、幅広く様々な音源の制作、プロデュースを重ねてまいり、エニゴーのクリエイターたちと沢山の音源を世に出しました。

Spotifyで聴ける、私が企画や制作、マネジメンントに関わった音源を集めました。


open.spotify.com

 

また、ニューミドルマン・コミュニティでご一緒している山口哲一さんと、浅田祐介さんとでテクノロジーと音楽を繋げ、クリエイトやビジネスの可能性を広げる取り組みを多く行ってきました。デジタルテクノロジーによって、社会全体から日常生活まで、めまぐるしく大きな変化の時代にあります。当然、音楽もデジタル技術によって、クリエイトも、ビジネスにおいても変化を実感する日々です。


そんな時代に生きるミュージシャンの為にDAW作曲レッスン事業AnygoCloudをスタートさせました。オンラインでヒット作曲家からレッスンを受けられるシステムです。

www.anygocloud.com

デジタル時代のミュージシャンに役立つ、知識、技術、ネットワークを、ビジネス、音源制作、発信、そてぞれの分野で提供したいと思います。

 

その一環として、今月より2つのオンライン講座がスタートします。

ひとつ目、9月23日。MI7さんのMUSIC EcoSystemsとの「AnygoCloudデジタル音楽アカデミーオープンキャンパス supported by MUSIC EcoSystems」

(申し込みはこちら)

www.anygocloud.com

1回目のゲストは、JUJU「STAYN’ ALIVE」を作曲し、急上昇中の湯原聡史です。

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もうひとつは、9月24日 – 11月26日(全4回×2)。レプロエンタテインメントさん、JSPAさんとの「Music Producers Academy with 銀座九劇アカデミア」

asakusa-kokono.com

です。数多くのタレントさんや俳優さんをマネジメントするレプロさんやシンセサイザー、デジタル音楽の由緒正しい団体であるJSPAと共に、新しい時代を切り開く講座となると思います。

ご興味のある方、是非、ご参加ください。

 

■ニューミドルマン・コミュニティ

デジタル時代の音楽ビジネスを担う人材を育成、繋げるコミュニティを運営しております。9月22日に、イベント行います。MusicTech Radar Vol.7「デジタルコンテンツ白書に書けなかったこと」NMMメンバーが執筆を担当した、経産省監修の白書の内容を元にしたディスカッションを行います。

現在の日本の音楽シーンの状況、今後の展望など、わかりやすく把握できると思います。こちらも是非ご参加ください。

 

musictechradar07.peatix.com

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伊東宏晃氏に聞いた、小室氏、エイベックス、そして音楽マネジメントの未来

「いつの時代も、全てのエンタメの中心にマネジメントがある。」

「アーティストマネジメントは最強のスキルだ!」

一つ目は、7月12日に行われたニューミドルマンコミュニティMeetUp vol.5にて、ゲストの伊東宏晃さん(元エイベックス・マネジメント代表)が言った言葉。 

二つ目は、私の著書『アーティストが知っておくべきマネジメントの実務~答えはマネジメント現場にある!』の中で、NMMコミュニティ・オーガナイザー山口哲一さんが書いた言葉。

音楽ビジネスにおいて、アーティストのパートナーとして一番近いパートナーとして、すべての業務に関わる。マネジメントは、まさにエンタメの中心。

私もメジャーレコード会社にて宣伝プロモーター、ライブハウス/クラブのマネージャー、そしてマネジメント、音源制作プロデューサーを経験し、一通りの音楽ビジネス現場を経験してきた。

デジタル化の遅れとコロナ禍の二重のショックで先が見えない日本の音楽シーンの未来。常に予測不能な出来事が連続するマネジメント現場で培った音楽ビジネス・センスと知識、経験、見識が今こそ役立つ時だと思う。

そして、伊東さんからは、ゼロから日本を代表するエンタテイメント会社に成長したエイベックスという会社を考える上で興味深い話を沢山聞かせて頂いたので、是非、楽しく読んで頂きたい。

 

ニューミドルマンコミュニティMeetUp vol.「音楽ビジネス近未来 2」

ゲスト:伊東宏晃氏(tearbridge production株式会社 代表取締役

 

■伊東さんの紹介

■小室氏のマネジメント時代に学んだ3年、マネジメンントの重要さ

■小室氏依存を脱却し、今のエイベックスの母体のスタートとなった98年

■360度ビジネスの走りとなったティアブリッジ・プロダクション

■マネンジメント論

■これからのマネジメントとは?

■小室氏とのアメリカ生活時代から変わらない世界との隔たり

■ヒットを目指すアーティストにとって重要なパートナーとは?

 

 

■伊東さんの紹介

伊東さんがエイベックスに入社したのは94年。青山骨董通りにオフィスがあったころ、所属アーティストはtrf(のちにTRFに)のみ。小室氏のレイブ(Rave)イベントの為に集められたダンス・ヴォーカル・ユニットがtrf。まだ、海外のユーロビートを輸入販売していたエイベックスが、小室哲哉氏と組んで、自社でアーティスト作品を売り出していく、まさにその時期。伊東さんは95年にtrfやHITOMI等の宣伝を担当、96年に小室哲哉氏の現場マネージャーとしてカリフォルニアの小室氏の自宅に住込同居。98年にエイベックスと小室氏の契約解除により帰国。マネンジメント事業の統括を勤め、99年クリエイティブ事業部を立ち上げ、クリエイター(作詞、作曲家など)のマネジメント、ティブリッジ・プロダクションを立ち上げた。クリエイティブ事業部やマネジメンント事業部を統括し、2013年エイベックス・マネジメント代表に。各事業部が分社化しそれらを統括するエイベックス・グループ執行役員としてグループの経営を携わり、2019年25年を区切りに退社。現在、ティアブリッジ・プロダクションを譲り受け代表を勤めている。

 

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■小室氏のマネジメント時代に学んだ3年、マネジメンントの重要さ

「全てのエンタテインメントの中心には、いつの時代もマネジメントが主役としてある。」

伊東さんは、LAでの3年間に小室氏から音楽ビジネスのイロハを学んだ。当時、メガヒットを連発していた小室氏は、楽曲のみならず、デザイン、衣装、ライブ、プロモーションなど全方位でプロデュースし、決定を下していた。当時、業界に入ったばかりの私の感覚で言うと、今の秋元康氏のような、出せばヒット、セールスで業界全体を支える存在といったところだろう。エイベックスは、そんな時代の寵児である小室氏から音楽ビジネスのノウハウを吸収し、その後の成長の礎とした。エイベックスが小室氏と袂を分かち、独自の音楽ビジネス・スタイルを作り上げていく中で、伊東さんが小室氏と行動を共にしたLAでの3年間は、その後のエイベックスにとって重要な財産だったのだろう。LAを拠点に日本から世界へ進出しようとした野心、それが容易ではない日本と海外を隔てる壁、、という現実も、伊東さんとエイベックスのその後に大きな影響を与えているように感じた。

 

■小室氏依存を脱却し、今のエイベックスの母体のスタートとなった98年ごろ

小室氏依存経営からの脱却し、小室氏のプロデュースで行われていたすべての業務が新事業として立ち上がり分社化。これを音楽ビジネスの経験がない30代前半の異業種出身の若者が担当する。しかし、伊東さんは、その経験の無さこそがエイベックスの成功に大きく貢献したという。怖いものなしの若者たちが、誰にも指図されず、「無理」という発想を持たず、自分たちのやり方で切り開いたことが新しい風を起こしたのだ。伊東さん自身が立ち上げたティアブリッジ・プロダクションにおいては、無名の作曲のデモを聴き、少しでも売れる要素を感じたら会社へ呼び出し、やがて毎日、若い作家たちが曲を持ち込みに集まるようになり、いい曲はTrf浜崎あゆみBOAの曲に提案した。若いスタッフと作家たちのハングリーさ、良い曲はすぐ仮歌を録り、レコーディングし、といったスピード感。そんな彼らがミリオンヒット曲を生み、多額の印税が入り、ジャパニーズ・ドリームが生まれた。このような自由で勢いのある動きが社内全体、各事業部で切磋琢磨しながら大きな渦となっていた。

 

■マネジメント論

LAでの小室氏との3年間(伊東さんは「軟禁」と言っていた笑)、そして新興レコード会社エイベックスと共に成長し、たどり着いた音楽ビジネス論、マネジメント論も語って頂いた。

 

「アーティストとマネージャーは上下関係ではない対等のビジネスパートナー」「マネージャーはアーティストの能力を360度最大限に引き出すことが使命。」「人生を考える親のような存在。」これは、私の著作の中で山口哲一さんが書いた「マネジメンントは最強のスキル」と共通する言葉だ。そして、「ピークは1度ではない」とも語っている。

 

アーティスト・マネジメントにおいて、曲のヒット、アーティストのブレイクを成し遂げた瞬間やいわゆる「0→1」(ゼロイチ)と呼ばれる、無名からの最初のブレイクは、「スター誕生」という言葉で語られるような眩しいほどの輝きがある。業界内でもアーティストのみならずスタッフも注目され、一目置かれる。しかし、その輝きは永遠ではない。上昇カーブが落ち着く、または下落、ヒットを連発してもマンネリがあるかもしれない。成功を手に入れる者は一握りであり、その少ない可能性の為に全力を尽くす。しかし、それを得たとして、その人生の輝きが一瞬で終わってしまう事が果たして本当の成功なのか?そこにはエンタテイメントという一般社会の常識では語り切れない、人間の本質、人が生きることの真実に近づきたいという、もう一段踏み込んだマネジメント論だと思う。

 

■これからのマネジメントとは?

「日本に芸能プロダクションが誕生して60年、日本のマネジメントの問題点。これからのマネジメントとは?アーティストの意志より、会社の論理が優先されてきた。コロナ期においても、アーティストが意思を表明することが出来ない。メッセージを伝えることがアーティストの強さであり、政治的な発言も含めて、自分の意思を表明できることが大事。」

「プロデュースノウハウ、そして権利についての専門的な知識を持っている会社」

「弁護士のスキル、プロデュース・スキルを兼ね備えたレーベルやマネジメンント」が生き残る。

音源を制作し発信することは急速に容易になっている。アーティストもリスナーも多様性を増し、マネジメントもその多様なニーズに応えられなければ存在する意味が少ない。法や権利、コンテンツマネジメント、データ解析、心理学、、様々なスキルが必要となる。

note.com

 

■小室氏とのアメリカ生活時代から変わらない世界との隔たり

「LAで小室氏は向こうで売れようとしていた。しかし、いい曲を作れば売れるだろうという考えで、ロビー活動など行っていなかった。向こうのスタジオに入れば、隣はマイケルジャクソンやBabyfaceなど、しかし、向こうは誰もこちらの事を知らない。」

「日本からの海外音楽シーンとの関りは、向こうの音楽を仕入れて、日本国内に売ることばかり」

世界有数のセールスを記録していた小室氏ですら、LAでは誰も知らない存在であるという事実を経験し、その後20年以上根本的には何も変わらず、デジタル化による市場のグローバル化に周回遅れとなっている日本の音楽シーン。

「メジャー業界が日本として、アジアとして世界に影響力持てるか。また、インディの若い動きから世界へと届くのか?そのメジャー側からの動き、インディ側からの動きが手を結べるのか?」

エイベックスからの世界的大ヒットであるピコ太郎の「PPAP」。この大ヒットについてはいろんな分析があるが、小室氏時代より、世界への意識なければ、このようなヒットは生まれなかったのではないかと思う。

 

■ヒットを目指すアーティストにとって重要なパートナーとは?

「マンツーマンや少数をマネジメンントできる会社が増えてくる。アメリカでは、この少数アーティストを360度で強くマネジメンントするチームを多くまとめているのが3大エージェント。」

インターネット以降のマネジメンントは、多様かつマスな市場を生み出している。

アーティスト、カルチャー、ユーザーに精通した熱量の高いマネジメントが必要とされる。そして、大きな連合組織による数の交渉力と両立することが成功の方程式となっている。

 

「アーティストにとっては、埋もれないで活躍できる相手と組む必要。3組、5組のプライオリティに入ること。マネジメントのプライオリティTOP3またはTOP5、TOP10等上位に入らなくてはいけない。でなければ恩恵を受けにくい。特に日本の場合は、そういった上位に入らなければ、レコ大、紅白やテレビ番組のような枠の限られたステージは入れない。ティアブリッジにおいては、他社レーベルと契約することで、TOP3等に入ることが可能になった。」mihimaru GTは当時、ビッグアーティストがひしめく自社エイベックスでデビューせず、ユニバーサルでデビューすることで大きな成果を得た。結果、エイベックス関係アーティストを、紅白により多く送り込むことが出来た。いい作品を作っても、埋もれないで、活躍できるパートナーとどう組むか。」

グローバルな時代においても、プライオリティはアーティストの成否に大きな影響を持っている。

 

■終わりに

現場から経営がしっかりと繋がっている。現場マネジメントに大きな価値を置き、会社のアイデンティティとしている。エイベックスにはそんな印象を持ってきた。伊東さんは、そのアイデンティティを象徴する重要人物。もちろん、エイベックスには超個性的な方が沢山いらっしゃり、そんな個性や自由さを肯定する思想はいつも魅力的だと思う。2020年は音楽シーンにとってもエイベックスにとっても大きな変換期。そのタイミングで伊東さんのお話をじっくり聞けてよかったです。

他にもMCN(UUUMみたいなインフルエンサー・エージェント)、ライブ事業者(LIVE NATION)など、既存の枠を超えた広い意味でのマネジメントの最先端の動きについても、鋭い視線を向けられていた伊東さん。一緒に、これからの新しい時代を切り開く人材を育てていきましょうと語り、この日のイベントを終えました。ありがとうございました。

 

■告知

次回のイベントは、ゲストにTunecore Japan代表の野田威一郎さんをお迎えします。誰もが楽曲を配信できるツールとして着実に浸透するTunecore Japanは、2020年、TikTokバズからメインストリームのヒットを生む状況を作っている。そんなTunecore Japanの軌跡、注目される最新の状況についてお話を聞きます。
↓参加はこちらからお申し込みください。

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ゲストスピーカー:野田 威一郎
Wano株式会社/TuneCore Japan K. K. 代表取締役

東京都出身。香港で中学、高校(漢基国際学校)時代を謳歌し、1997年に日本に帰還。クラブでイベント企画、デザイナーをしながら、慶應義塾大学を2004年に卒業。同年、株式会社アドウェイズに入社、メディアディビジョンマネージャーとして上場を経験。2008年に独立しインターネットサービスでクリエイターを支援する会社「Wano株式会社」を設立。2012年には TuneCore Japan K.Kを立ち上げ、現在に至る。

 

  

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脇田敬

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著書『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』,