近年、世界中で日本カルチャーへの関心が高まっており、J-POPにおいてもその流れが大きな注目を集めています。
「世界進出」「海外展開」という言葉が躍る中、何が出来るか?何から行えばいいか?どんな貢献ができるか?と思います。
柴那典さん、山口哲一さんとの共著『音楽未来会議』やイベントでも、さんざん海外展開については話に上がりました。ご意見を言うだけでなく当事者として、地に足がついた行動を行いたい、そんな思いで昨秋から始めたのが歌詞の多言語翻訳です。
■グローバルは、まずは言葉から!
楽曲を伝える最初のステップとして何を歌っているのか伝わること。そこから、その先のマーケティングやライブツアーにも繋がっていくと思います。
昨秋よりはじめて、事務所さん、レーベルさんの依頼で、200曲ぐらい翻訳させて頂きました。またプロフィール文や概要、キャプションなどの翻訳も行ってます。
■たかが翻訳、されど翻訳
歌詞の翻訳は奥深いです。
特に日本語は、主語が不明確です。そこが良さでもあります。
詩なので、ダブルミーニングや比喩、文化的背景でのニュアンスなども難しいです。
また、楽曲歌詞は改行にも、アーティストや製作者の意図や込められた意味があります。音楽的な理解も求められます。ジャンルや曲調、サウンドやリズムとの関係の中で選ばれた言葉の意味もあります。
しかし、歌の世界観を表現しようとするあまり、本来、その楽曲でアーティストが伝えようとしている内容と完全一致し得ないというジレンマと向き合うこともあります。
デジタル時代に、作品性と簡潔な伝わりやすさを両立するバランス感覚も求められます。
フラットな翻訳で歌の内容を伝えることと、詩的でクリエイティブな、表現レベルの訳詞とを分けて考え、どのような目的で翻訳するかが重要と考えて、依頼するレーベルやマネジメントと話し合うこともあります。
また、プロの作家のアドバイスや監修を受けることもあります。
■音楽デジタルマーケティング活用
YouTubeでは、字幕や概要など、多言語設定が、表示にも影響を与える面が大きいです。また、ショート動画プラットフォームにおいてもテロップで、より海外のリスナーのコメントなどが増えることで表示も変わってくるでしょう。
私たちが動画サイトやSNSで、コンテンツを見ていて、日本語のコンテンツばかりが表示されているのは、私たちが日本語圏にいるからです。SNSや動画プラットフォームはアメリカを中心とした英語圏が多いです。
グローバル・プラットフォームにおいて、日本語言語圏のユーザー向けアカウント、コンテンツと判定され不利になることは出来るだけ避けたいところです。翻訳字幕や概要欄の外国語設定により、表示されるエリアが確実に広がります。この点は、長年デジタルマーケティングに携わり、課題としてきた事でした。経穴すべきタイミングだと思います。表示が世界に広がることで、日本国内へのフィードバックも考えます。アルゴリズム上の効果もそうですし、海外で活躍するアーティストの姿を見て、日本のファンやリスナーにも喜んでもらうことも効果的だと思います。
そもそも音楽は国境を超えるものですので、表示言語を多言語対応することで、チャンスは広がります。
■ライブやイベントでの展開
昨年11月のTIMM、今年1月のMusic Lane Festival Okinawaも手伝わせて頂きました。
世界から日本に向けられた熱い視線、世界に挑戦するアーティストたちの姿、そして、異文化が音楽を通して出会い生まれるエネルギー。大きな刺激を受けました。
歌詞に限らず、日本と海外を隔てない音楽ビジネスに取り組んでいきたいと思います。
が、まずは歌詞から!
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やり取りが、簡潔になるオンライン決済の仕組みも作っておりますので、こちらも気軽にお尋ねください。
脇田敬
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