Netflixから音楽ヒットが生まれています。『グラスハート』と『KPOP Demon Hunters』の2つ。2つとも作品的に面白かったですし、音楽マーケティング的に興味深い動きが最近少なかったんですが、これは面白いと思いました。
『グラスハート』

音楽関係者から、あり得ない、トンデモ設定などの声が噴出してますが、ここまで振り切ったフィクションとして、ファンタジーとして、現実の音楽シーンでは起こりえない事を見せてこそエンタメなんだという覚悟とエネルギーを感じました。
スポーツもので見られる魔球とか、必殺技とかみたいな感じですね。
劇中のバンドTENBLANKの楽曲は、アーティスト名義でリリースされて、ストリーミングで聴かれています。フィクションに振り切りつつ、現実世界に侵食するという、ウルトラCを題展開しています。面白い。
さて、佐藤健が、プロデューサー兼ソングライター兼シンガー兼マルチミュージシャンで、天才イケメン王子様というすべてを持つ男なんですが、ストーリーの外、つまり、現実では共同プロデューサーも務めています。彼がライトノベル原作をドラマ化した主人公であり、豪華キャスト、豪華クリエイターを集めた、本当に無双な存在。このグラスハート界では、フィクションとリアルを越える全能の神です。ドラマの中と外の境が無くなった展開にも野心を感じますね。
佐藤健は、2021年に所属事務所のアミューズから「新しい時代にチャレンジする」と言って独立してます。今回、その「チャレンジ」が明らかになりましたね。今までの日本の業界とは、違う仕組みで、俳優である彼がコスト度外視、持てるものすべてを全精力で投じたドラマだと思います。その新時代のチャレンジを実現するのに欠かせなかったのがNetflixだったと言えます。
佐藤健の新事務所には、元の所属事務所アミューズも資本でも人の面でも参加していますので、デジタル時代、全世界を目指す上で、タレント自身が自らの意志を前面に出したこの体制が必要だったのだと納得しました。海外展開、あと、積極的なSNS展開はこれまでの日本の業界に見られない位ですので、こちらもチェックすると面白そうです。
主役の宮崎優演じる、何のとりえもないは言い過ぎだけど、わりと平凡だけど一生懸命なドラマーガールのシンデレラストーリーです。町田啓太、志尊淳、そして菅田将暉、と。イケメンたちに囲まれた女の子の夢が詰まったドラマなんです。
佐藤健も菅田将暉も、みんな、彼女のためにいて、その中心の彼女が持つのは一生懸命な努力です。原作はライトノベルだそうですが、昔の少女漫画、「快感フレーズ」とか「彼女は嘘を愛しすぎている」とか、「NANA」に似ていると思いますが、違いは、主人公の一生懸命さ誠実さをもった努力です。そんな女子を応援する作品だと思いました。
ここで発揮された佐藤健の本領は、女子のためにすべてをささげられるプロフェッショナルですね。
音楽に関わっている人なら突っ込みどころだらけですが、当事者たちもそれを分かった上で、振り切ったフィクションを全力でやっている、そこに金と力がかけられているところに、このドラマの魅力があるんでしょうし、これを見た人は、音楽っていいな、音楽って素敵だなと思うでしょう。
賛否や議論を巻き起こしつつ、きっと、このドラマをきっかけに音楽を聴く楽しみを知る若者が増えるんじゃないかと期待します!
『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』

全世界を席巻する大ヒット、劇中の楽曲も大ヒットしてます。アメリカではビルボードのソングランキング1位を獲得。BTS依頼、女性アーティスト初。K-POP史上、音楽史に残る大ヒットです。
作品としては、ソニーピクチャーズ制作のアニメです。つまりK-POPや勧告を題材にしたアメリカ映画です。K-POPも韓国発、世界に進出したコンテンツを超えて、エンタメの中心アメリカのドル箱コンテンツですね。「韓流」って呼び方はもう使わないですが、韓国コンテンツの新時代の幕開けです。
この、ローカルなテーマをハリウッドが制作し、サブスクプラットフォームでヒットさせる仕組みは、Disney+オリジナルドラマの「SHOGUN」にも通じるところがあります。日本のサムライをテーマにアメリカ資本と制作で世界的にヒットするという点で共通します。
3人組のK-POPグループ、ハントリックスが、世界を滅ぼそうとする闇の勢力と、歌と踊りの力で戦っていて、世界を守るという話なんですけど。現実にはあり得ないですが、アニメなので、むしろスーパーヒーローが歌って踊るという角度から見ても新しいです。音楽的にも良く出来ていますし、K-POPのファンとの関係や、活動がいい感じにデフォルメされていて、これに憧れるティーンは続出するだろうと思います。
タイミングもいいですね。バーチャルアイドルがK-POPの次のトレンドとして予想されていた時期でしたので。
このアニメはK-POPを構成する要素がうまーく、わかりやすーく、万遍なーく登場します。
歌、ダンス、ラップ、ファッション、コスメやグルメ、ファンダム、SNSや、ライブ、テレビのアワード、イベントなどですね。そして、韓国の伝統的な民族文化や神話なども描かれます。
時代時代に、音楽ムーブメントがあって、そのジャンルを象徴するバイブル的な映画ってあると思うんです。
ヒップホップの「ワイルドスタイル」とか「8マイル」、レゲエの「ロッカーズ」や、モッズの「さらば青春の光」、ヒッピーの「ウッドストック」とか。音楽性や文化背景なんかも伝える作品。この「K-POP DEMON HUNTERS」は、K-POPとは何かを説明する、そういう入門編バイブルだと感じました。
このキャラクターたちが、ここからどう展開していくのかも楽しみです。物語もビジネスも。
グラスハートも、この後話すKPOP DEMON HUNTERSも、女性が中心、女性に向けられた作品ですね。新しい時代を創る女性を勇気づける作品として、時代の波に乗って注目を集めています。
脇田敬
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