音楽業界革命③アフターTikTok~SNSはアーティスト任せにしてませんか?デジマチームと連携が効果的!

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第2期募集中!
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前回好評につき、第2期が12月から始まる音楽デジマ講座。
業界の最前線の講師陣、30名の受講生、12アーティストが4か月間、学習と実戦を行ったことで分かったことを書いてます。

3回目の今回のテーマは「イマドキのSNSはアーティスト本人投稿マストではない」という発見について書きます!

 

SNSは本人がやらないと効果が出ない。と思いがちですが、TikTokがAIによるアルゴリズムのレコメンドで大ブームとなり、他のSNSプラットフォームも追随しています。これによって、本人投稿も大事ですが、投稿数を増やすことの重要さも増している。結果、成功への近道は、デジマチームとの作業分担が効果的となったわけです。

また、クリエイト重視やメンタルヘルスの問題、業界も世の中も「アーティストファースト」の流れです。SNS頑張れば頑張るほどアーティストがすり減ることに、お客さんも理解が進んだことで、SNSの負担は全てアーティスト本人という時代からデジマ・スタッフとの分担の時代が来たと言えるでしょう。

 

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音楽の世界は、求道的で真面目な人が多いので、SNSに関して少し保守的な面があります。TwitterFacebookで、本人が自分のアカウントで嘘のない誠実で中身のあることを発信しないといけない。Instagramでかっこいい投稿をしないといけない。YouTubeはMVやライブ動画をアップする場所といったように考える傾向があります。

プライバシーの面からも、本人のアカウントは触っちゃいけないという考えも根強いです。

しかし、これではYouTuberやTikTokerには勝てません。チャンネルとして投稿数で負けているからです。なのでYouTubeの再生トップクラスは音楽動画ですが、稼いでる人の上位はYouTuberなのです。

この課題を解消するには投稿数を増やすことです。

TikTokの大ブーム以来、YouTubeのshortsやInstagramのReelsといった似た機能が加わり、縦型ショート動画は熱いです。それぞれのプラットフォームに違ったお客さんがいるので、同じ素材をアレンジして投稿することに問題はないです。

更に求められている動画内容も「ユルさ」を含んだものです。作りこまれたコンテンツと混ぜていく事でブランディングにも悪影響ないと思います。

MVやプライベートショットを切り出して、これらのプラットフォームに投稿する。
元の素材はアーティストが稼働しているとして、その後の作業はスタッフが行うことが効率的です。本人じゃなくてもいい作業はスタッフが分担することで、アーティストはクリエイティブや休暇に時間を使えます。

 

各プラットフォームごとにも考えてみましょう。

 

YouTube

フル動画、ショート動画、コミュニティ投稿、これら含めてチャンネルとして活性化しているか判断されます。「YouTube=しっかり編集されたフル動画の置き場所」というイメージをアップデートして、いろんなSNSが集合したチャンネルと考え、YouTubeを見てる方に向けて沢山配信していきましょう。

 

Instagram

「カッコイイ映え写真を投稿する」というイメージをアップデートして、StoriesでのシェアやReelsのレコメンドでのバズも視野に入れましょう。フォロー、フォロワー以外の人にも表示されるReelsが搭載されたInstagramもレコメンド要素が加わり、必ずしも本人投稿オンリーではなくなっています。

 

Twitter

最近フォローしてない人の投稿を表示する「おすすめ」が増えたと思いませんか?「音楽」などトピックに基づいているようです。興味のある人しか見ない偏りを修正する意図も含まれているようです。TikTokを追っかけてレコメンド傾向が増したともいえます。

 

バズを決めるのは「人」ではなく「AI」

ユーザーが拡散したり、ハッシュタグで広まる「人力」から、データに基づくAIアルゴリズムが、おすすめを決めるスタイルへの変化。これは、くじ引きのようなもので、運とタイミングの力が増す傾向にあります。運とタイミングで決まるなら、本人投稿にこだわらず、チームで投稿し数を増やす方が確率上がると思いませんか?
もちろん、本人投稿が効果的なのは変わりませんが。でも、本人一択ではなくなったと思います。

効率化してできた時間をアーティストは、本来の仕事であるクリエイトに使ったり、趣味やインプット、休暇に使えばいい。そういった内容こそ楽しく投稿すべき。決してアーティストはやらなくていいとは言ってません。チームでやりましょうということです。

SNSやデジタルマーケティングのお手本であるK-POPの場合は、本人投稿、スタッフ投稿も全開な上に、ファンも応援の気持ちで投稿する仕組みができています。

 

「いまどきのアーティストはSNSはマストでしょ!」

こういう発言私もしてきました。そこは変わらないのですが、アフターTikTok時代のSNSは、デジマチームとの連携もマスト!です。

 

 

 

 

ここからは宣伝。。

デジマチームを雇うお金がないというインディアーティストの方、未ブレイクのアーティスト関係者の方、ぜひ相談ください。音楽デジマ講座と、このような最新デジマ研究の一環として、レベニューシェアなどの相談もできます。

 

また、音楽マーケターとして、アーティストの力になりたい方も第2期音楽デジマ講座受講生募集中です。今回のような気付きや発見は、講座に参加した講師や受講生、アーティストたちとの取り組みから得たものです。ものすごいスピードで変化するネットと音楽ビジネスですので、今日書いたことも明日には古くなります。勉強と実戦を続け、シェアする仲間が増えることを望んでいます。

これから益々、音楽デジタルマーケティングの人材が求められます。
音楽ビジネスに興味のある方、素晴らしい音楽を広めたい方、興味を持って頂けたら幸いです。

 

■音楽デジマ講座説明会開催(11/24,11/28,12/1)

11/24のお題は「音楽業界への就職転職」

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■好評の音楽デジタルマーケティング講座、第2期募集中!
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2022年4月開講 大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻

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音楽業界革命!デジマ講座で得たミュージックビジネス最新型②

7月からスタートした音楽デジマ講座「音楽マーケティングブートキャンプ」は10月31日に大成功に終わりました。約15名の講師、12組のアーティスト、30名の受講生が日本の音楽ビジネスを進化させるために一つになった4か月間。

10月31日に行われた最終発表会(音楽デジマ・コンペティション)は、12組のアーティストのマーケティング実戦チームが成果発表を行いました。

 

以下3名のゲスト審査員の投票集計によって、グランプリを決定。
鈴木貴歩(ParadeAll Inc./エンターテックコンサルタント
ジェイ・コウガミデジタル音楽ジャーナリスト/All Digital Music
伊東宏晃(元エイベックス・マネジメント社長)

優勝チームは、MaekeZineにインタビュー掲載。
近日公開予定。

markezine.jp

この記事では、第1期に行った、一線で活動するアーティストと共に行ったマーケティング実戦から感じた最新の音楽ビジネスで起こっていることを書きます。
豪華講師陣に講義レポートはこちらへ

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音楽デジマブートキャンプ第2期募集中!

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実戦!実践!

この講座の大きな特徴である実戦を、学習→実戦→共有で行いました。
実戦開始にあたり、各デジマチームには、「データ収集・分析」「プラン・企画」「コンテンツ制作・発信」の3つの役割をチーム内でフォーメーションするよう伝えました。

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いわゆる一般企業などで行っているマーケティングとは違うかもしれません。


多様なジャンル、活動を行うアーティストに取り組み、共通する課題や成果を講座全体で共有できるよう、実戦の大枠を、以下のようなイメージです。当然、音楽マーケティング経験者は殆どいないので、どこから手を付けていくかのガイドといった意味もあります。

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Spotify for artistsとYouTubeチャンネルの整備を「基本」としました。
そして、その次の段階として、プランニング企画。

★「音楽理解」「リスナー理解」が重要なのは言うまでもありません。音楽ビジネスは、アーティストとリスナーいう生き物が「心」で繋がり、その対価として支払いが発生するビジネスです。この両者の理解に基づき、プランしなければいけません。

★そして、コンテンツ制作・発信へ。
「画像」「テキスト」「動画」「音声」この4つを組み合わせて、各プラットフォームに何を発信していくか。

★どんな成果を獲得するか。(いわゆるKPI、KGI設定)

 

実戦期間は9月、10月の2か月間。毎週、4チームが講座内で報告(期間内に各チーム3回報告)。ゲスト講師も質問やアドバイスしてもらいました。
初見であるアーティストのマーケティングをたった2か月で成果を上げるのは、そもそも難しい。関わった人すべてがいろんな課題と向き合うことになりました。しかし、音楽ビジネスの現場では予測不可能な展開は想定内。音楽デジマの実戦学習としてはやむを得ない。その苦労も全体で共有できたと思います。

講義はもちろん、この実戦報告も盛り上がり、血の通った学習となったと思います。

 

成果
さて、たった2か月でどれほどの効果が上がったのか。

Spotifyプレイリスト入り。
 いくつかのアーティストで、数10万レベルのプレイリストに。
SpotifyYouTubeでのフォロワー増、再生数増など設定したKGIをクリア。
★メジャーアーティストの業界ブランディング
TikTokYouTube shorts、Instagram Reelsなどショート動画投稿での効果
★各種データ取得、分析データ

このまま、半年1年と続ければ、大きな成果(ヒット、ブレイク)に届きそうな実感を得られました。

※近日、第1期優勝チームからの報告機会をイベント予定。

 

いくつか、私の感じたことを書いておきます。

■ショート動画の時代

2019年あたりから、TikTokが音楽プロモーションにとって重要ツールとなりました。
YouTube shortsやInstagramのReel、Storiesも含め、縦型ショート動画は、打ち続けるべき。バズが起これば幸いですが、バズがなかったとしても、コンスタントな投稿が好影響に結び付くのは間違いないと思います。

従来の「SNSプロモーション」という発想からすると、TwitterInstagramはアーティスト本人が投稿することになりますが、主戦場がこのショート動画に移った現在、考えを変えるべきだと思いました。

ツイートや写真投稿はこれまで通り本人がリアルに感じたことを投稿すべきですが、ショート動画は、マーケティング的なプロが活躍する現場です。これが同じアカウントやチャンネルであることが越えなければいけない障壁だと思いました。

YouTubeについては、フル動画、ショート動画、コミュニテイィ投稿やコメント、いいね!といった、メディアであり、UGMであり、SNSであり、そこを個人ユーザー単位でかんがえ、設計されている気がします。何でこうなっているのか理解しがたい部分もありますが、中国ITに詳しい人の話聞くと、あっちで実現しているようで、何となく理解できます。このあたりは要学習ですね。

TikTokYouTubeのネットバズは常に玉を打ち続けないと熱が下がる。

昨年、多くのフレッシュ・アーティストが、TikTokなどUGM、やYouTubeでバズり、オリジナル曲を配信しヒットしました。業界も注目しましたが、今年になって、それほど盛り上がりを見ない、またはそれが普通になってしまい、騒がれなくなったのか。。

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こういったバズによって陽の目を見たアーティストは、私たちビジネスサイドがしっかりデジマサポートしないといけないと感じます。若い客層は熱しやすく冷めやすく、いろんな娯楽が氾濫していて目移りしやすいです。玉を打ち続けて火を燃やし続けていく事が大事でしょう。

バズったら、次目指すところはここ。

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その次はここ
もはやグッズとなったCDやライブDVDはマネタイズの指標

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■段階としては、、

ネットバズ


チャンネル・アカウント運用

マネタイズ・ファンビジネス

という階段を上がっていくイメージです。
これを受講生や音楽ビジネスを志す皆さんに体験してもらいたいと思っています。

 

ちなみに20世紀の音楽ビジネスは、

ライブハウスでワンマンやオーディション

メジャーデビュー&事務所所属

タイアップやメディア露出、CDメガヒットでマネタイズ

といったところでしょうか。

 

講師で来て頂いたYOASOBIチームの屋代さん、山本さん、cinnamons、evening cinema事務所/レーベルの薮井さん、柚木さんは、2021年常に新曲リリースを続け、その上にライブやタイアップなど重ね、アーティストが上昇していくイメージを世の中にしっかり見せています。

音楽ビジネスは「個人の時代」「個へのパワーシフト」が起こっています。
これは、アーティストが自分ですべてやる時代という意味ではなく、アーティストという「個」、マネジメントという「個」、マーケターという「個」、、いろんな「個」が繋がって仕事していく時代だと思います。 

 

ニッチやコア

ジャンルのファンが多くいる、ジャンルとして盛り上がっているアーティストの場合は着実な数字が見込めると感じます。従来の音楽ビジネスにおいてはレコード会社のプライオリティ(優先順位)で埋もれていたニッチやコアなジャンルにとってはいい時代だと改めて感じました。

次のステージ「マネタイズ」

第1期のマーケ実戦では、「マネタイズ」は運営として要求しませんでした。
音楽ビジネスは、作品や楽曲の「ヒット」、アーティストが人気者になる「ブレイク」が生まれないと、いくら商品を作っても売れません。
今回はあえて、ライブ動員やグッズ販売、ファンクラブ誘導などは実戦に加えませんでした。受講生にはプロのマーケターや一般企業に勤める方も多数おり、この「マネタイズ」を実践に入れれば、数値での成果はより可視化されたでしょう。

しかし、音楽ビジネスの本質であり、醍醐味は、「人の心が動く」「音楽が売れる、人が売れる」ことだと思います。この核に触れてもらいたいという思いから、実際にガチで活動しているアーティストと接し、楽曲を広める実戦に取り組んでもらいました。

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マネタイズは、講座が修了した皆さんとは、音楽マーケティング・ラボでご一緒していきたいと思っています!

引いた視点で見たとき、業界全体で海外マネタイズを実現する仕組みも作っていきたいですね!

 

音楽マーケティング・ラボ(MML

講座を修了した受講生は、「音楽マーケティング・ラボ」に参加してもらい、実戦学習を経て、「ビジネス」に参加してもらうとともに、継続した学習と、キャリアサポートを行います。第2期の講座ともリンクし、この講座に関わる人すべてに価値が共有される仕組みを作っていこうと考えております。

アーティストやレーベルの方、異業種の方でも、デジマ業務やキャンペーン施策などご一緒していければと思います。DMお待ちしております。

常に変化するデジタル音楽ビジネスの最新情報をアップデートしながら、学び、実践し、繋がる、そんな集団でありたいと思います。

最終発表会の記念撮影

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優勝チームと私

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

 

 

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音楽業界革命!デジマ講座。いま現場で求められる人材は?① 

7月からスタートした音楽デジマ講座「音楽マーケティングブートキャンプ」は10月31日に大成功に終わりました。約15名の講師、12組のアーティスト、30名の受講生が日本の音楽ビジネスを進化させるために一つになった4か月間。

日本で音楽ビジネスに携わる者として、これからの時代に必要な手ごたえが得られた貴重な時間となりました。

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さて、1期で感じた手ごたえを各講師ごとにコメントしていこうと思う。

■実践的なYouTube活用法
講師:鬼頭 武也(グーグル合同会社YouTube 日本音楽パートナーシップ統括部長)f:id:wakitatakashi:20210603003502j:plain

レコード協会による調査で、音楽を聴くツールの1位であるYouTube
しかし、アーティストや音楽関係者にとって使いこなせていないと感じる方が多いと思う。MVやライブ動画をアップするツールという捉え方では、損をしているように思う。
YouTubeは動画投稿サイトであり、SNSであり、メディアである。
チャンネルを活性化させるために投稿数を増やすべき。
フル動画、ショート、コミュニティ投稿を重ねることで、再生数登録者数を増やし、育てていくというのが正しい使い方に違いない。

Spotify for artistの実践的な使い方
講師:西村 謙大(株式会社CotoLab. 代表取締役CEO)

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なぜSpotifyなのか。日本で最も利用されているサブスクはApple、次はLINE。しかし、Spotifyこそがサブスクを牽引し、世界の音楽ビジネスを復活させた鍵だから。
リスナーが新しい音楽と出会い、遠く離れた世界に音楽を運んでくれる。アーティスト・ファーストを打ち出し、for artistsのようなツールでサポートする姿勢。
Spotifyを知ることでサブスクがわかる。Spotifyを制する者は音楽を制する。

■LINE MUSICとLINE系サービスの活用法
講師:高橋明彦(LINE MUSIC取締役COO)

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LINE MUSICは国内サブスクの代表。国内で使ってない人はいない位の必須ツールLINEと音楽はどのように繋がっていくのか。
2020年多くの曲を世に送り出したTikTok×LINE MUSICの先に起こることは何だろう。

■デジタルPRの基本
講師:野田威一郎(Wano 株式会社 TuneCore Japan K. K. 代表取締役

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Tunecore Japanがなければ、日本の音楽シーンは別の形になっていただろう。
誰もがリリースできる環境。多くのアーティストが利用することで、ミュージシャンに必要な手段が浮かび上がってくる。

■今後の音楽業界と海外戦略
講師:野本晶(Merlin Japan株式会社 General Manager)

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iTunesSpotifyを日本で立ち上げ、Merlin ジャパンのGMとなった野本さん。デジタル音楽ビジネスのご意見番が語る世界の音楽ビジネスの最先端。

■君の虜に~「summertime」の世界ヒット
講師:籔井 健一(グリッジ株式会社 代表取締役

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全日本語のグローバルヒットを生んだ、PDCA。ビジネスデータを共有することで可能となるアーティストとスタッフの新しい関係。

 

■デジタルでグルーバルマーケットでヒットを生む
講師:金子雄樹(The Orchard Japan  ヴァイス・プレジデント)

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YOASOBIやBTSやなど、特大ヒットを扱ってきたディストリビューションサービス。
音楽ビジネスはを音楽ありきであることも真実。

 

■YOASOBIはなぜヒットした?
講師:屋代陽平/山本秀哉(株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント REDエージェント部)

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徹底したデジタル先行と細やかな発信を「当たり前のこと」を積み重ねることと語るお二人から、ツボにはまった時のデジタルプロモーションの破壊力を改めて実感しました。

グラミー賞に挑戦し続ける
講師:山内直己(LIFESOUND, INC.代表取締役

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日本国内マーケットを重視し続けることで、可能性が狭まってはいないだろうか。

 

■音楽マーケティングの祖
講師:高野 修平(株式会社トライバルメディアハウス Modern Age 事業部事業部長)

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アーティスト、音楽業界、一般企業、異なる業種の両側を理解し、つなぎ、形にする。
取りにふさわしい、音楽マーケのリアル。

 

全講師へのコメントで長くなってしまったので、次回に続くとさせてください。

YouTubeチャンネルの整備、動画数確保
Spotify を制する者が「音楽」を制する
★今、マスト。TikTok,YouTube shorts,Instagram Reel/Stories
SNSに求めるものはバズではなく、地道な日常コミュニケーション。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

 

 

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映画『リスペクト』感想。”ソウルの女王”アレサ・フランクリンの意外と知らなかった偉大さ。

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radiotalk.jp

山口哲一さんがPodcastで話されているソウルの女王(Queen of soul)アレサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』。
私も観たので感想書いておきます!

gaga.ne.jp


ちょっと前に公開された、教会ライブのドキュメンタリー『アメイジング・グレイス

gaga.ne.jp
おそらく、映画のもととなった本『リスペクト』

 

アレサ・フランクリン、ココがスゴイ!
山口さんも語られてるように、ブラック・ミュージックは20世紀以降の全ポップ・ミュージックのに影響を与えていて、その中でもこのアレサ・フランクリンは超重要アーティストだと思うのですが。何がどう重要かわからない部分もあり(本人があまり自分の情報を出したがらない人だったそうです。)自分も最近勉強してました。

 

彼女の音楽シーンの中での功績としては、黒人音楽文化の「聖」と「俗」二つの伝統を一つにしたこと。
「聖」・・・キリスト教会での神やキリストを称えるゴスペル、
「俗」・・・世俗の酒場などで歌われ演奏される「情欲」「憂鬱」「嘆き」を歌うブルーズやジャズ
この聖俗を音楽で融合させたことのようです。


ヨーロッパのキリスト教だと、この二つは相容れない。アメリカ黒人コミュニティはこの二つを音楽で感覚的にひとつにした。その先駆けが牧師であるアレサの父。それをゴスペルとリズム&ブルーズの融合→「ソウル・ミュージック」という形で音楽で体現したのがアレサ。


この発明が、その後の20世紀後半のブラックミュージックやロック、ポップの、ルーツとなり世界中で広まり、今の私たちが聴いている音楽のべ-スになっている。
規律や道徳は必要なんですが、人間の持っている感情の解放も必要で。映画にも登場する牧師のアレサのお父さんはデトロイトモータウンと同じ街、同時期)で、盛り場の横にある教会で、この聖俗を分けなかったそうです。映画にも出てきますが、有名な黒人ミュージシャンがフランクリン家を訪れ、パーティーで演奏しています。

モータウンについてはコチラの映画で。

映画『メイキング・オブ・モータウン』| 公式ページ | CineRack(シネラック)

 

歴史的レコーディング場面の再現
映画の中で、聖俗融合ブラック・ミュージックの誕生の瞬間である「I NEVER LOVED A MAN The Way I Love You(貴方だけを愛して)」のレコーディング再現が素晴らしく感動的です。
おしゃれなニューヨークのスタジオを離れて、アラバマ州のマッスルショールズ・スタジオで、伝説のプロデューサー、ジュリー・ウェクスラー(「リズム&ブルーズ」の名付け親)やミュージシャンとのやり取りが再現されています。
アトランティック・レーベルのソウルミュージックの名盤やローリングストーンズやポール・サイモンの名盤、サザンロックなどで有名なマッスルショールズ・スタジオのドキュメンタリー映画もおすすめです。

https://www.amazon.co.jp/%E9%BB%84%E9%87%91.../dp/B00MUEVQMA


社会的なメッセージソングも融合
このように、教会(ゴスペル)、世俗(リズム&ブルーズ)の融合という業績が、ロックミュージシャンからリスペクトされたわけですが、そこに加えて、もう一つ、社会的なメッセージを発信するアーティストとしてもオリジネイターだと思います。


映画でもキング牧師との交流シーンが出てきますが、公民権運動、それから、女性解放運動についても見落としちゃいけないですね。

映画の中では、この側面は「Respect」や「Think」といった名曲で表されています。


ポップ/ロック・アーティストが社会的なメッセージを発信するというスタイルのルーツも黒人音楽から始まっていると思いますがどうでしょう?(ビリー・ホリデー「奇妙な果実」?)このスタイルは、ボブ・ディラン以降フォークやロックはもちろん、アレサ等を通じて、おなじアフリカ系アメリカ人マイケル・ジャクソンやヒップホップ、ビヨンセあたりにも受け継がれていると思います。


この「聖」「俗」「社会」といった黒人文化の三つすべてを成し遂げたアーティストというとヒップホップ以前だと、他に誰がいるかなとか考えました。
色んなことを考えさせられた映画であり、アレサ・フランクリンですが、必ずしもこの映画で分かりやすく描かれているかというと、、、。山口さんぐらい背景を理解してる人なら、腑に落ちるのかなと思います。


個人的には、80年代のルーサー・ヴァンドロスナラダ・マイケル・ウォルデンらと制作した時期の場面も観たかったです。彼女のメッセージや音楽スタイルと、キラキラした80年代サウンドが合体しています。

 

彼女が亡くなった時に作った80年代アレサ・フランクリンのプレイリスト。
この映画には登場しなかった、これらの曲も是非聴いてみてください。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

 

 

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私が教授になったら、、イベントやりますw(7/25「DAION MUSIC TEC 2021」)

7月25日にライブイベントやります!
無料観覧申し込みが6/30までなので、お急ぎください!

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詳細、お申し込みはこちら↓

www.daion.ac.jp

 

出演は、
cinnamons

evening cinema

夜韻-Yoin-

そして、オーディションで選ばれた高校生や音大生など!

全国の方はFAVERで配信しますのでチケットご購入お願いします!!

 

さて、2022年4月から開講する、大阪音楽大学という100年の伝統を持つ音楽大学のミュージックビジネス専攻で教授をめさせていただく事になりました。

マネジメント本を書いたり、授業や講演をやったりしてきましたが、「大学の」「教授」ともなりますと、社会的な責任や役割なんかも考えてしまいますね!

音楽ビジネスが大きく変化する今、
大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻のキャッチは「音楽×ビジネス×テクノロジー」。
今日本の音楽ビジネスに絶対必要なコンセプトをイベントで体現したい!
現場でアーティスト、オーディエンス、そしてスタッフと共に、音楽ビジネスの未来を描きたい!と思います。
それこそが、今果たすべき大学の役割だと思います。私も現役のミュージックマンであり教員であり、研究者として、このイベントを、この夏を刻む作品としたいと思います。是非、ご参加と告知協力をお願い致します。

 

大阪音楽大学 presents DAION MUSIC TECH 2021』

そんなライブイベントのコンセプトは決まった。次はブッキング!
今回最高のメンツが揃いました。

 

cinnamons

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皆さん、「君の虜に~」というサビの曲は知っていますか?

タイトルは「summertime」。
cinnamonsとevening cinemaの2アーティストがコラボし、2017年にリリースされた、ちょっと懐かしさを感じるガールポップ曲です。

この曲は、2020年、TikTokでバズり東南アジアでもっとも使用された曲となりました。また、事務所であるグリッジ株式会社は、YouTubeSpotifyでのデジタルマーケティングにより、この曲を更に伸ばし、2020年Spotifyの世界で聴かれた日本の曲の7位に送り込みました。(他はほぼ全てアニメ曲)

私は、この「summertime」と、同じく世界でヒットした松原みき「真夜中のドア」の2曲はネット時代に日本語で歌われ世界で愛された曲として、歴史的なヒットだと考えます。

ヴォーカルの青木まり子のキュートなヴォーカルとメンバーのポップセンスが発揮された病みつきソングです。

いやー、ライブ当日、cinnamonsと出会えるのがたのしみです♪

 

evening cinema

そして、この「summertime」を作曲した原田夏樹が所属するバンドがevening cinemaです。

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原田夏樹は、松原みきの「真夜中のドア」や竹内まりあ「プラスティック・ラブ」など世界で愛される「シティポップ」を深く掘り下げ理解しているミュージシャンとして高い評価を得ている。

原田氏は、大学院哲学科の博士課程にも在籍する研究科肌のミュージシャン、先日、大阪音楽大学で特別講義を行ってもらいました。シティポップを取り上げつつ、ジャズやブルースといった西洋音楽を取り入れた日本のポピュラー音楽の潮流を解説した。

evening cinemaのシティポップの緻密なアレンジには、大瀧詠一氏などから影響を受け、さらにその背景まで知り、何故それが生まれたかまで追及する深さが存在している。

と書くと、小難しそうだが、一度見せてもらったライブはいい意味で違った。テクニックを持ったメンバーが演奏する楽しさを全身で表現したライブアクトだった。関西の人は好きだと思う。おそらく。
原田氏と話した動画はこちら!


www.youtube.com

 

夜韻-Yoin-

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夜韻-Yoin-は、あれくん、岩村美咲、涼真の3人ユニット。

彼らは全員、それぞれ自分で活動している才能と行動力に溢れた若者たち。

特に、あれくんは、「ばーか。」(YouTube700万回超)、「好きにさせた癖に」(1000万回超!)といった特大のバズを生んだシンガーソングライター。

現在、私は8月25日発売予定の、あれくんのメジャー・1stアルバムをプロデュースしていて。ちょうど先日「ホワイトノイズ」という曲が配信されました。是非、聴いてください。

 

この話は、また機会を作ってゆっくり書きたいのですが、、
ネットで人気が出た子を、いかにアーティストとして認められる存在にするか。それが自分の役割だと思ってます。

自室からの弾き語りのリアリティを失わず、世間や業界が認めるクオリティの音源を創り伝えるか。売れる事が目標であり、その中でアーティストの本質をどう磨き上げるか。「ホワイトノイズ」やアルバムを聴いて頂ければきっと伝わると思っています。
素晴らしい才能の為に全力を尽くす機会を頂いて本当に感謝です。 

 

そんな個性が確立した3人のミュージシャンが溶け合っている稀有なユニット。夜韻-Yoin-


www.youtube.com
こちらの動画で、3人それぞれとトークしてます。是非、ご覧ください。

特に、あれくんの話の中で「ばーか。」がTikTok初投稿でバズった話は時代と人の人生が重なるドラマを感じた。岩村美咲さんもnanaの伴奏で人生変わったと話している。まさに、音楽×テクノロジーの申し子だと思う。涼真くんは、彼からは輝く未来しか感じませんでした。

 

技術協力:ソフトバンク

同じく大阪音大の教員に、太田さんという女性がいまして。「ロボットと暮らす女」と呼ばれています。

そんな素敵な人と同じ専攻を作っていくのですが、今回のイベントでも彼女はソフトバンクさんの技術協力により、自走するロボットCuboidくんをブッキングしてみました。今回のイベントは「ロボットのいるライブ」となったのです。


www.youtube.com

詳しくはこちらの動画で、 聞けます。

 

大阪音大MB専攻、太田さん以外にもユニークな人たちが集まっています!
動画で見れるのは特任教授の山口さん(大音MBのオーガナイザー)、作曲家でエゴの先生のKazさん(Da-iCEとかに曲提供している)など!

 

FAVERで配信 

このイベントは新しい配信会社FAVERさんで配信されます。
コロナが来て、ライブできなくなり。配信ライブはぐっと身近になった。
でもまだ、リアルの代替え?
配信ライブならではの感動やおもしろさって絶対あると思う。
FAVERさんはそんな挑戦をする会社です。

 

nanaで高校生オーディション

あと、こんなオーディションも行いました!

nana-music.com

3アーティストに協力頂き、コラボ歌唱アプリの「nana」に、公式オケを提供して頂き、高校生に歌ってもらいました。グランプリの2名は7/25のステージに出演します。この審査は、大阪音大のヴォーカル専攻の中田先生やユニバーサルミュージック早田さん、グリッジの柚木さん、小笠原さん、そして、夜韻の3人も直接エントリー者に声をかけてくださいました。

今まさに動いているネット時代のアーティストに出演頂く。だけじゃなく、本当に音大の意味を問う取り組みにしたい。教育とエンタメを最高の形で合体させたい企業と協業し、社会に還元したい。その為に最高の音楽でありたい。

 

一度きりのイベント、こうしてアーティストと話し、想いを伝え、お互いを知り、学生に語ってもらい、全てはイベントで特別な瞬間を作りたいからです。私が大学で教えたいことはこういう事だと思います。それは音楽ビジネスマンで目指してきた事と同じです。

与えられた役割を果たしたい。
ミュージシャンを達の力になりたい。
お客さんを楽しませたい。
企業さんに向けて「音楽」の力でインスピレーションを与えたい。
もし少しでも興味が湧いた方、以下のページからLINE登録し、申込みお願いします!

www.daion.ac.jp

 

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

脇田敬

https://twitter.com/wakiwakio

https://www.facebook.com/takashi.wakita

Follow Me!

著書『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』,



 

私が教授になったら、、イベントやりますw(7/25「DAION MUSIC TEC 2021」)

7月25日にライブイベントやります!
無料観覧申し込みが6/30までなので、お急ぎください!

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詳細、お申し込みはこちら↓

www.daion.ac.jp

 

出演は、
cinnamons

evening cinema

夜韻-Yoin-

そして、オーディションで選ばれた高校生や音大生など!

全国の方はFAVERで配信しますのでチケットご購入お願いします!!

 

さて、2022年4月から開講する、大阪音楽大学という100年の伝統を持つ音楽大学のミュージックビジネス専攻で教授をめさせていただく事になりました。

マネジメント本を書いたり、授業や講演をやったりしてきましたが、「大学の」「教授」ともなりますと、社会的な責任や役割なんかも考えてしまいますね!

音楽ビジネスが大きく変化する今、
大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻のキャッチは「音楽×ビジネス×テクノロジー」。
今日本の音楽ビジネスに絶対必要なコンセプトをイベントで体現したい!
現場でアーティスト、オーディエンス、そしてスタッフと共に、音楽ビジネスの未来を描きたい!と思います。
それこそが、今果たすべき大学の役割だと思います。私も現役のミュージックマンであり教員であり、研究者として、このイベントを、この夏を刻む作品としたいと思います。是非、ご参加と告知協力をお願い致します。

 

大阪音楽大学 presents DAION MUSIC TECH 2021』

そんなライブイベントのコンセプトは決まった。次はブッキング!
今回最高のメンツが揃いました。

 

cinnamons

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皆さん、「君の虜に~」というサビの曲は知っていますか?

タイトルは「summertime」。
cinnamonsとevening cinemaの2アーティストがコラボし、2017年にリリースされた、ちょっと懐かしさを感じるガールポップ曲です。

この曲は、2020年、TikTokでバズり東南アジアでもっとも使用された曲となりました。また、事務所であるグリッジ株式会社は、YouTubeSpotifyでのデジタルマーケティングにより、この曲を更に伸ばし、2020年Spotifyの世界で聴かれた日本の曲の7位に送り込みました。(他はほぼ全てアニメ曲)

私は、この「summertime」と、同じく世界でヒットした松原みき「真夜中のドア」の2曲はネット時代に日本語で歌われ世界で愛された曲として、歴史的なヒットだと考えます。

ヴォーカルの青木まり子のキュートなヴォーカルとメンバーのポップセンスが発揮された病みつきソングです。

いやー、ライブ当日、cinnamonsと出会えるのがたのしみです♪

 

evening cinema

そして、この「summertime」を作曲した原田夏樹が所属するバンドがevening cinemaです。

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原田夏樹は、松原みきの「真夜中のドア」や竹内まりあ「プラスティック・ラブ」など世界で愛される「シティポップ」を深く掘り下げ理解しているミュージシャンとして高い評価を得ている。

原田氏は、大学院哲学科の博士課程にも在籍する研究科肌のミュージシャン、先日、大阪音楽大学で特別講義を行ってもらいました。シティポップを取り上げつつ、ジャズやブルースといった西洋音楽を取り入れた日本のポピュラー音楽の潮流を解説した。

evening cinemaのシティポップの緻密なアレンジには、大瀧詠一氏などから影響を受け、さらにその背景まで知り、何故それが生まれたかまで追及する深さが存在している。

と書くと、小難しそうだが、一度見せてもらったライブはいい意味で違った。テクニックを持ったメンバーが演奏する楽しさを全身で表現したライブアクトだった。関西の人は好きだと思う。おそらく。
原田氏と話した動画はこちら!


www.youtube.com

 

夜韻-Yoin-

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夜韻-Yoin-は、あれくん、岩村美咲、涼真の3人ユニット。

彼らは全員、それぞれ自分で活動している才能と行動力に溢れた若者たち。

特に、あれくんは、「ばーか。」(YouTube700万回超)、「好きにさせた癖に」(1000万回超!)といった特大のバズを生んだシンガーソングライター。

現在、私は8月25日発売予定の、あれくんのメジャー・1stアルバムをプロデュースしていて。ちょうど先日「ホワイトノイズ」という曲が配信されました。是非、聴いてください。

 

この話は、また機会を作ってゆっくり書きたいのですが、、
ネットで人気が出た子を、いかにアーティストとして認められる存在にするか。それが自分の役割だと思ってます。

自室からの弾き語りのリアリティを失わず、世間や業界が認めるクオリティの音源を創り伝えるか。売れる事が目標であり、その中でアーティストの本質をどう磨き上げるか。「ホワイトノイズ」やアルバムを聴いて頂ければきっと伝わると思っています。
素晴らしい才能の為に全力を尽くす機会を頂いて本当に感謝です。 

 

そんな個性が確立した3人のミュージシャンが溶け合っている稀有なユニット。夜韻-Yoin-


www.youtube.com
こちらの動画で、3人それぞれとトークしてます。是非、ご覧ください。

特に、あれくんの話の中で「ばーか。」がTikTok初投稿でバズった話は時代と人の人生が重なるドラマを感じた。岩村美咲さんもnanaの伴奏で人生変わったと話している。まさに、音楽×テクノロジーの申し子だと思う。涼真くんは、彼からは輝く未来しか感じませんでした。

 

技術協力:ソフトバンク

同じく大阪音大の教員に、太田さんという女性がいまして。「ロボットと暮らす女」と呼ばれています。

そんな素敵な人と同じ専攻を作っていくのですが、今回のイベントでも彼女はソフトバンクさんの技術協力により、自走するロボットCuboidくんをブッキングしてみました。今回のイベントは「ロボットのいるライブ」となったのです。


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詳しくはこちらの動画で、 聞けます。

 

大阪音大MB専攻、太田さん以外にもユニークな人たちが集まっています!
動画で見れるのは特任教授の山口さん(大音MBのオーガナイザー)、作曲家でエゴの先生のKazさん(Da-iCEとかに曲提供している)など!

 

FAVERで配信 

このイベントは新しい配信会社FAVERさんで配信されます。
コロナが来て、ライブできなくなり。配信ライブはぐっと身近になった。
でもまだ、リアルの代替え?
配信ライブならではの感動やおもしろさって絶対あると思う。
FAVERさんはそんな挑戦をする会社です。

 

nanaで高校生オーディション

あと、こんなオーディションも行いました!

nana-music.com

3アーティストに協力頂き、コラボ歌唱アプリの「nana」に、公式オケを提供して頂き、高校生に歌ってもらいました。グランプリの2名は7/25のステージに出演します。この審査は、大阪音大のヴォーカル専攻の中田先生やユニバーサルミュージック早田さん、グリッジの柚木さん、小笠原さん、そして、夜韻の3人も直接エントリー者に声をかけてくださいました。

今まさに動いているネット時代のアーティストに出演頂く。だけじゃなく、本当に音大の意味を問う取り組みにしたい。教育とエンタメを最高の形で合体させたい企業と協業し、社会に還元したい。その為に最高の音楽でありたい。

 

一度きりのイベント、こうしてアーティストと話し、想いを伝え、お互いを知り、学生に語ってもらい、全てはイベントで特別な瞬間を作りたいからです。私が大学で教えたいことはこういう事だと思います。それは音楽ビジネスマンで目指してきた事と同じです。

与えられた役割を果たしたい。
ミュージシャンを達の力になりたい。
お客さんを楽しませたい。
企業さんに向けて「音楽」の力でインスピレーションを与えたい。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

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日本の音楽ビジネスを取り戻す!必要なのは「音楽デジマのエキスパート」

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musicmarketing-bootcamp.peatix.com

6月27日から、日本初の実戦に特化した音楽デジタルマーケティング講座『音楽マーケティングブートキャンプ』(第1期)を開催します!

 

サブスクの普及によりV字回復を果たし、急上昇する世界の音源ビジネスだが、日本は先進国で唯一下降している。原因はCDへの依存、サブスク移行の遅れ、つまりデジタル化、グローバル化に対応できていないことだ。

2020年は、海外市場の好況と、国内でのTikTokなどのUGMのバズから生まれたヒット曲がオリコンや地上波テレビを賑わせたことで、業界内にも、「これからはデジタルだ」という認識が広まったように思う。

そこで、次の問題は「これから」行うデジタル施策を「誰が?」「どのように?」行うかだろう。

サブスクなどデジタルに取り組むことはわかったが、どうすればいいかがわからないのだ。

そんな音楽ビジネスの現場でも、オンラインを攻略し成功している事例がある。それらの共通点は、既存のCD中心の音楽「宣伝」「販売」から自由なチームや個人が行っていることだ。

つまり、どういう事かと言うと。国内市場限定で、発売週を目指すプロモーションと販売は、ネットのロングスケールのプロモーションとは相容れない。ネットは皆使ってはおり、「デジタルやってますよ」という返事が返ってくるのだが、そこが問題ではない。「国内しか見ない」「発売週目標」で宣伝販売するのが、オンラインにとってマイナス要因となるのだ。

いろんな方からの話ろ事例から考えるに、YOASOBIも瑛人も、「君の虜に~」も「アラジンの」も「きゅんです」も、「真夜中のドア」も発売日とは無関係に、地道なデジタルマーケティングと突発的なバズで、さらなるデジマの積み重ねで大ヒットへと育っていった。

また、現在の音楽ビジネスの台風の目であるBTS。彼らの、ものすごい活躍を見て、何か自分たちもアクションを起こしたいと思わないですか?思う方は、是非、今、こういった時代の変わり目、チャンスの時期に必要なスキルを身につけて、共に戦いましょう!

 

豪華講師陣

運営スタッフの努力により、今回素晴らしい方々が集まって頂きました。
私からコメントします!ご参考ください!

 

【キックオフミーティング】2021年6月27日(日)15:00〜18:00
いわゆるガイダンスですね。この講座で何をすべきか、学ぶべきかの話をします!


【第1回】2021年7月11日(日)15:00〜18:00
 テーマ:実践的なYouTube活用法 

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 講師:鬼頭 武也(グーグル合同会社YouTube 日本音楽パートナーシップ統括部長)

現在、世界で最も使用されている「音楽ツール」であるYouTubeから、話に来てくださるという、、この「デジマ」の重要さがわかります。具体的なテクニック教わりましょう。

【第2回】2021年7月25日(日)15:00〜18:00
 テーマ:Spotify for artistの実践的な使い方

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 講師:西村 謙大(株式会社CotoLab. 代表取締役CEO)

日本でのサブミッションメディアの先駆けであるDIGLEの西村さんが、音楽拡散のキーであるSpotify for artistsの実践法を伝授してくださるという。Spotifyもマストです!

【第3回】2021年8月8日(日)15:00〜18:00
 テーマ:LINE MUSICとLINE系サービスの活用法

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 講師:高橋明彦(LINE MUSIC取締役COO)

そして、LINE MUSICの髙橋さん。若い層やライト層に人気のLINE MUSICはTikTokYouTubeのバズと連携し、好循環サイクルを創り出しました。日本人にとって無くてはいけないツールであるLINEの奥に音楽を売る秘伝が潜んでいるのではないだろうか。

【第4回】2021年8月22日 (日)15:00〜18:00
 テーマ:デジタルPRの基本

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 講師:野田威一郎(Wano 株式会社 TuneCore Japan K. K. 代表取締役

2014年、日本にTunecore Japanが登場し、誰でも世界中のサイトに曲を配信することが出来るようになった。そして、今や大手レコード会社のトップ5クラスの売上を記録、瑛人「香水」で、初のオリコン1位、紅白曲も生み出した。そして、さらに伸びが加速しているから恐ろしい。

【第5回】2021年9月5日(日)15:00〜18:00
 テーマ:今後の音楽業界と海外戦略

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 講師:野本晶(Merlin Japan株式会社 General Manager)

野本さんは、iTunesSpotifyの日本でのサービス開始に携わった、日本のデジタル音楽ビジネスの長老のような人。現職のMerlin Japanも世界中のレーベルの配信やマーケに威力を発揮する団体。

【第6回】2021年9月19日(日)15:00〜18:00

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 講師:籔井 健一(グリッジ株式会社 代表取締役

「君の虜に~」聴けば誰もが「あー、知ってる」曲cinnamons×evening cinemaの「summertime」。すべて日本語で歌われたこの曲は、2020年の前半、東南アジアで最も使用された曲であり、Spotifyのヴァイラルランキングでも上位にランクイン。歴史的なヒットとなった。この「summertime現象」はどのように起こったのか?

【第7回】2021年9月26日(日)15:00〜18:00

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 講師:金子雄樹(The Orchard Japan  ヴァイス・プレジデント)

The Orchardはソニーグループのディストリビューション会社。YOASOBIのヒット、さらにはBTSの世界各国へのディストリビュートなど、多くのビッグアーティストで結果を残す新時代のレーベルビジネスを代表する会社である。

【第8回】2021年10月3日(日)15:00〜18:00

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 講師:屋代陽平/山本秀哉(株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント REDエージェント部)

その2020年最大の衝撃であるYOASOBIのチームである屋代さんと山本さんから、直接お話を聞けるという。。こんな凄いことが起る。

【第9回】2021年10月10日(日)15:00〜18:00

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 講師:山内直己(LIFESOUND, INC.代表取締役

山内さんは、SWEET SOUL RECORDSでNAO YOSHIOKAというR&Bシンガーの海外活動シフトを支え、グラミー受賞の為に数々のアクションを行い挑戦し続ける攻めの音楽ビジネス。デジマの重要さを理解し、自ら事業を始めている。

【第10回】2021年10月24日(日)15:00〜18:00

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 講師:高野 修平(株式会社トライバルメディアハウス Modern Age 事業部事業部長)

トライバルメディアハウスというマーケティング会社で、音楽業界外から長年、音楽にマーケティング手法を導入し、音楽デジマを切り開く活動をされてきた方です。その著作が日本の音楽ビジネスに与えた影響は大きい。

【最終日】2021年10月31日(日)15:00〜18:00
 成果発表会

最後一か月は、実際活動しているアーティストの協力の下、アカウント運用を実践し、知識や学んだ手法を結果に結びつける過程を学ぶ期間です。ゲスト講師のコーチとアーティストのリアルに触れる機会となります。
最終日、それぞれの報告から得る者はとてつもなく大きいはず。

 

さて、以上が各回ゲストの紹介でした。

 

そして、山口哲一さん、脇田。
勿論、私も山口さんも、経験知識、持てる力すべてを参加した方の為に提供したいと思っています。テクノロジーが音楽を愛するすべての人たちのハッピーに繋げがる、そんな事を目指して、この講座を行います。

興味を持った方は是非、参加ください!

 

無料説明会と関連イベントの案内をします!

 

6/7 無料説明会、相談会

ptix.at

6/11 NMM meetup

参加費 1000円 NMM会員無料(月会費は1000円です)

nmmmeetupextra20210611.peatix.com

 

 

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

脇田敬

https://twitter.com/wakiwakio

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