ペドロ・アルモドバル監督『パラレル・マザーズ』感想

 

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ペドロ・アルモドバル監督の『パラレル・マザーズ』と『ヒューマン・ボイス』観ました。

30年ぐらいファンなんですが、新作が毎回素晴らしく。幸せなことです。
2019年の『ペイン・アンド・グローリー』が、自伝系の集大成。やり切った感さえあったのでその後の2作とても楽しみにしてました。


映像分野のみならず、アパレルなどクリエイティヴ分野の方々にファンの多いスペインの大巨匠ですが、この人を理解する時にら音楽との結びつきを語る意味もとても重要と思ってます。この人の、アナーキーでフリーク、アブノーマル、政治的でセクシャルな主張とカラフルなセンスの背景を理解するには、80年代初頭のニューウェイブ、ディスコ・カルチャー要素の理解が不可欠です。そこにスペイン人の土着的な気質が合わさって、誰も真似できないオリジナリティになっているんじゃないでしょうか。

その面では、今回薄めかもです。
故に、B級趣味は後退。
世界的な巨匠としての評価は高まりそう。


いつものトゥー・マッチな大胆さはやや抑え目のこの2作のアプローチは、逆に新鮮に感じましたし、深みが増しに感じます。

特に『パラレル・マザーズ』は、2人のシングルマザーの物語にスペインの100年の負の歴史を超えるメッセージを重ねる離れ業。

「生」と「性」の物語に歴史が重ね、今の時代を生きるためのポジティブなパワーをもらえる映画になっています。

そんな離れ業を実現するアイコンとしてペネロペ・クルスありきなのもとても腑に落ちます。
難しいこと抜きに、彼女が演じる美しく強く生きるヒロイン「ジャニス」を中心に皆一生懸命生きる姿に心打たれると思います。


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