朝日新聞2/3の記事、
”「1曲で5千万円」株のように楽曲を取引 音楽界で過熱するNFT”にコメント掲載されました。
↓絶妙の箇所で、有料記事となりますw
よろしければご覧ください。
記事内容としては、坂本龍一さんの代表曲『戦場のメリークリスマス』テーマのNFT化、私と山口哲一さんコメント、山口さんが立ち上げた音楽NFT「.mura]の紹介や、メリットと懸念点といったところです。
記事的には「NFTの過熱を警戒」というニュアンスなのは残念でしたが、客観的な姿勢を持った丁寧な取材でしたし、このように音楽×テクノロジーをテーマとした記事が、メジャー媒体で取り上げられることは嬉しいです。
NFTをより楽しむ場としてのメタバース
NFTが盛り上がりだしたのは、昨年の前半。このタイミングでまた注目度が上がっているのは、「メタバース」の話題が大きいと思います。
GAFAの一角であるFacebookがメタに改名、というニュースは、ITトレンドの流れを変えました。NFTをはじめブロックチェーン×メタバースのかけ合わせ等、「WEB3.0」が現実味を帯びたイメージが共有されてきたことが大きいと思います。
私の朝日でのコメントも、メタバース空間とセットになることで、価値を持つNFTコンテンツを人に見せたり聴かせたり、飾ってにやけたりする「場」が出来ることで加速するだろうといった内容でした。
音楽NFTにフォーカスするとしたら、「.mura」が掲げるような、デジタルコピーによって下がってしまった「音源」の価値を取り戻すというのも非常に意味の深いものだと思います。
音楽×IT、音楽とお金
急激なインターネット革命、デジタル革命をモロに影響を受けた音楽業界。
それによって、音楽とお金の関係はこの20年にわたり、大きく変化しました。
ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンのようなリーダー的な存在のアーティストが自分の楽曲の著作権原盤権を企業に売るというニュースに驚く人は多いと思います。
CDを中心としたビジネスモデルが崩壊し、大きく売り上げを下げ危機に陥った音楽ビジネスを救ったサブスクですが、分配についての問題が指摘されています。
NFT含め、音楽とお金をめぐる、これらの動きについて不安になる人は多いと思います。
私の考えとしては、デジタル音楽ビジネスは、20年の産みの苦しみの時期を経て、ここから大きな発展期に入る。問題はこれからも起こってくると思うが、行政-プラットフォーム-事業者-アーティスト-ファンがオープンな議論できる環境もある程度整っており、ネガティブになる必要はないと思います。
心配なのは、世界の流れを知らず古い慣習の延長の考えでリスクを避け、未来への挑戦をしないことです。
記事で取り上げられた坂本龍一さん、.muraでNFTを発売された小室哲哉さんなどは、リスクを承知で行動したのだと思います。指をくわえて待ってるより、アーティストとして未来を切り開く姿勢を発信した意味があると思います。その姿勢を理解したい。
小室さんのNFTについては私も少し協力させて頂き、実際、公開制作されたJ-WAVEイノフェスでの六本木ヒルズアリーナにて現場に立ち会いました。
野外ステージで客席とコミュニケートしながら作品が生まれていく、その瞬間をコピー不可でパッケージするという、NFTであるべき意味、コンセプトにこそ注目されるべき理解されるべきだと思います。
NFTで高い値段が付く、転売されることも表現の一部です。
21世紀に生きる私たちは、以前に比べて、お金に縛られなくなっています。
大きな家、高額な車や服、贅沢な暮らしより、アートや音楽から得た感動に対して、大金を払うことで社会にないかを発信したいと思う人がいてもおかしくないと私は思っています。
以下、告知です。
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著書『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』,
経産省監修『デジタルコンテンツ白書』編集委員
ポッドキャストも始めました。
2022年4月開講 大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻
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